韓国ドラマ探訪263 「女人天下」22 対抗勢力だった者たちをことごとく滅ぼし父親までも
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作成日時 : 2010/06/15 22:43
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ナンジョンは仁宗の伯父だったユン・イムに謀反の罪を着せて、毒杯を飲ませるという形で処刑します。ユン・イムは巻き返しをはかるため、ヒビンの子である鳳城君を王位につけようと画策しましたが、それが命取りになりました。ナンジョンは鳳城君を王位につけることを記したユン・イムの書状を偽造しました。これにはナンジョンがかねてから送り込んでいたユン・イムの側女のウォルヒャンが関わっており、彼女からユン・イムの書状を手に入れて筆跡を真似て偽造しました。さらにウォルヒャンはナンジョンに言い含められて、自分が尋問を受けた際に、ユン・イムが謀反を企んでいたことを証言してしまいます。ユン・イムをボスとする大ユン派はこれで粛清され、ヒビンも鳳城君の命を助ける条件で宮中から去ります。ナンジョンがユン・イムの書状を偽造するというのも、ドラマ的な脚色かもしれません。
その二年後、女性が政治を行うべきではないという書状が届いた時、ナンジョンや文定大王大妃はこれを大ユン派の残党のしわざとして、容赦なく鳳城君を処刑しました。明宗は鳳城君を殺すのにしのびないとこれに反対しましたが、母である文定大王大妃は修行が足りないとして、明宗の足にむち打つという体罰を加えて、王様教育を施します。甘い態度で臨めばとても王など務まるものではないということを教えたかったのでしょうし、実際、文定大王大妃は毅然とした態度を取り続け数々の困難な状況を乗り越えてきたのです。
こういうふうにしてかつてナンジョンと文定王后の対抗勢力だった者たちがことごとく滅んでいったわけですが、最後に残ったのは王族の巴陵君でした。今まで何度も流罪になり、危うくナンジョンに殺されかけた時もありましたが、その時は生き残りました。しかし、巴陵君は年老いてもなお意気盛んであり、文定大王大妃に面と向かって、その横暴ぶりを非難し、文定大王大妃やナンジョンの怒りを買い、またもや流刑となります。しかし、ナンジョンはそれでは脅威が取り除けないと巴陵君の処刑を要求します。
巴陵君とナンジョンの親子の相克という宿命は変えられず、結局、ナンジョンの要求通り巴陵君は毒杯を飲まされて処刑されてしまいます。巴陵君が自分の実の父親だとナンジョンが知ったのは、巴陵君が処刑された後であり、タンチュ和尚によってでした。巴陵君の方は最後まで自分が探し持ち求めている娘がナンジョンとは知らないままでした。
しかし、ナンジョンが巴陵君の娘であったというのもドラマ的な脚色でしょう。ナンジョンが王族の落とし種的な説が当時からあったのかもしれませんが、親子の相克が悲劇を生み出すというのは、山崎豊子の「華麗なる一族」でもそうであったように、権力志向や出世志向が所詮空しいものであったことを物語っている気がします。ナンジョンも夫のウォンヒョンもわが世の春を迎えますが、それは一時の夢でしかなく、ナンジョンが自分の実の父親の命までをも犠牲にして手に入れた栄華は不毛のものでしかなかったという描き方です。
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