NHKで放送された「真田丸第二章まるわかり 秀吉チルドレンそれぞれの正義」において、山本耕史さんは龍譚寺の境内に建っている石田三成像に対面していました。落ち着いて、もの静かでありながら、力強さも感じられる姿に、自分が演じている三成像は間違っていなかったという感想を述べていました。 番組の中の山本さんと加藤清正を演じている新井浩文さんとの対談の中で、山本さんは新井さんが声もでかく演技を自由にやれていいと話していました。それに対して、山本さんは三成を演じるのは大変だと話し、新井さんも大変に見えるという感想を述べていました。確かに、「真田丸」での三成は、自分の思いをぐっと堪えて、素直にものを言わないところがありますし、自分の意に反しながら秀吉の命令に従うところがしばしば出てきます。もっとも、聚楽第落首事件の時のように、秀吉に敢えて諫言する場面もありましたが。 番組の二人の対談で、清正は三成のことが嫌いではなかったのではないかという点で意見が一致していました。山本さんは、三成、清正それぞれに正義かあって、それがぶつかりあったと述べていました。清正が三成の屋敷で酔いつぶれている場面を見た視聴者が、確かに二人は最初仲がよかったはずだとネットで意見を言っていたことを新井さんが紹介していましたが、実際、二人の仲に亀裂が入るのは、ドラマよりももっと遅く、慶長の役あたりのことではなかったかと私は考えています。 二人は先の台本が渡されないので、彼らもこの先ドラマがどう展開してゆくのかわからず、視聴者同様自分たちも楽しめるとも言っていました。確かに「三谷幸喜のありふれた生活」でも、「真田丸」の台本は自転車操業で書いているという意味のことが記されていましたから、話が合います。 山本さんは、今回の熊本地震で大きな被害を受ける前の熊本城を見学(2月中旬)していました。番組では、清正に熊本の領地が与えられたのは、九州攻めのためであると説明されていましたし、「真田丸」でもそのように描かれていました。しかし、その説明や描き方はおかしく、清正が熊本の領地を与えられたのは、九州攻めの後でした。 番組では、今でも熊本と云えば、加藤清正であり、地元の人に「せいしょこさん」と呼ばれて親しまれていること、川の治水工事に励み米の生産量を飛躍的に高めたことも説明され、清正の「猛将」の面だけではなく、領地での統治能力の高さにも触れられていました。 山本さんは、おもてなし武将隊に案内され説明を受けながら、熊本城をめぐっていました。曲がり角である升形が一番多いのは熊本城であり、攻めてきた敵方に自分の位置をわからなくさせるためだということ、石垣のすそが広く、土台がしっかりしているため、上に大きな建物が築けるということなどを聴いて、山本さんは城の設計の一つ一つに清正の人柄・人間性が感じられ、清正の細かさといったものが見えてくると、感想を述べていました。 |
<< 前記事(2016/07/27) | ブログのトップへ | 後記事(2016/07/29) >> |
タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
---|
内 容 | ニックネーム/日時 |
---|
<< 前記事(2016/07/27) | ブログのトップへ | 後記事(2016/07/29) >> |