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zoom RSS 三成の実像2289 番組「偉人たちの健康診断 石田三成」2 瞬時の計算能力は右脳で 米俵を土嚢に

<<   作成日時 : 2018/06/01 15:01   >>

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 NHKの番組「偉人たちの健康診断 石田三成」の中で、三成の出世の方法は武功ではなく、頭だと説明されていました。小和田哲男氏は、三成には武功はほとんどなく、兵糧の輸送、武具の輸送や調達などを行う兵站奉行として能力を発揮し、智恵を働かせたと説明されていました。武功がほとんどないということについては異論がありますが、これについては後述します。
 番組では、三成は計算能力が優れていたその例として、「名将言行録」に載っている逸話が紹介されていました。淀川が大雨で増水し堤防が決壊しそうになった時、大坂城の米倉の米俵五千俵を持ち出し、堤防に積み上げて洪水を止めたという話です。三成は数千俵の米俵と、洪水による城と町の被害を瞬時に計算して、迷うことなく米俵を捨て洪水を止める判断をしたと。
 三成のこういう瞬時の計算能力は、商人が多い近江の教育が生みだしたもので、具体的にはそろばんによって計算能力が高まったと説明されていました。小和田氏も三成が計数の才に優れていたのは、そろばんによるもので、三成がそろばんを持っていたという史料はないものの、戦国時代の後半にはそろばんは日本に入っていて、近江でも盛んだったと述べられていました。
 興味深かったのは、そろばん上級者は右脳で計算しており、そろばんを頭の中に思い浮かべ、イメージを司る右脳だけで計算しているから早いということを、専門家の河野貴美子氏が説明されていました。それに対して、一般の人は左脳の言語野を中心にしてあちこちを行ったり来たりしながら計算をするため、そろばん上級者に比べて情報の移動回数が多く時間がかかるのだと。
 私は小学生の頃、そろばん塾に通い、二級の資格まで取っただけですから、上級者というわけではありませんが、それでも頭の中にそろばんが浮かび、ある程度の計算は暗算ででき、そのため、教員になってから、生徒のテストの成績を計算する時などそろばんは大いに役立ちました。今は成績もコンピューター入力になっていますから、計算することは少なくなりましたが、補助的な手段として退職するまでそろばんを使っていました。
 この米俵を土嚢代わりに使ったという逸話は、一次史料には出てきませんから、どこまで本当の話かはわかりませんが、三成の才知を語る逸話はこの他にも多く残っていることからすれば(番組ではそのいくつかが紹介されていました)、ある程度そういうたぐいの話は実際にあったのでしょう。番組では紹介されていませんでしたが、この逸話には続きがあって、雨が上がった後、三成は近辺の農民たちに新たに土嚢を作らせ、堤防に使い、その代わりに積み上げてあった米俵を与えたため、農民たちも喜んだと云います。この話が本当だと仮定した場合、三成はここまで咄嗟に思い付いて米俵を使ったと考えられますから、総合的に判断してそれほど損はないと踏んだのではないでしょうか。

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