漫画探訪1 アンパンマン分析1 ドキンちゃんは恋の両面性を表した存在

 私の娘が小学校に入学するぐらいまでは、さかんに「アンパンマン」というアニメを見ていました。同じものを何度もビデオで繰り返し見るものですから、いやでも私もそのアニメを見るはめになったのですが、それをきっかけにして、「アンパンマン」についていろいろ考えさせられました。
 前の職場の工業高校で文化祭に図書委員が中心となって代々人形劇を演じてきたのですが、アンパンマンを人形劇に取り入れたことがありました。その時、私も図書の係りをしていた関係で、「アンパンマン分析」なる冊子を作り、人形劇を見てきてくれたお客さんに配布したことがありました。
 これから述べていくことは、その冊子でも取り上げたことですが、まず「アンパンマン」で私が一番気になった存在がドキンちゃんでした。「アンパンマン」は善と悪がはっきりとした存在であり、最後にはアンパンマンなる正義が、バイキンマンなる悪を懲らしめるというパターンなのですが、その枠に当てはまらないキャラクターがドキンちゃんです。彼女はバイキンマンの仲間でありながら、正義の味方のしょくぱんまんにあこがれるというねじれた関係になっています。そもそもドキンという名前が変わっており、胸がドキンドキンするというところから来ているのでしょう。恋を具現化した存在がドキンちゃんなのです。
 恋のいい面と悪い面を表したいがために、作者はドキンちゃんなるものを生み出したのではないでしょうか。かたや美しいもの、格好いいものにあこがれ、かたやわがままで利己的になるのが恋というものです。ドキンちゃんも自分が欲しいものとなると、無理やりバイキンマンに盗みに行くようにけしかけます。
 作者はやなせたかしという男ですから、女性の両面性をドキンちゃんで言い表そうとしたのかもしれません。作者がドキンちゃんのような女性にあこがれ、手ひどいしっぺ返しを受けたことがあったとも考えられます。チャーミングで美しいが、自己本位で思いやりのない女性に手を焼いた経験があったのではなどと想像してしまいます。魅力的な女性には気をつけなくてはいけないよ、相手を独占しようとしたり、よこしまな心になったりするものだよ、そう作者がドキンちゃんの姿を借りて、警告しているような気がするのです。

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