映画探訪8 「若大将シリーズ」

 
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  写真は今夜撮った近所の家のイルミネーションです。繁華街はクリスマス用の電飾できらびやかに輝いていますが、住宅街でも同様に、あちらこちらの家がイルミネーションで飾られ、クリスマス気分を盛り上げています。ライトアップやイルミネーションがさかんになってきたのは日本では比較的最近のことですが、パリなどでは何十年も前から行われています。
 さて、加山雄三の「若大将シリーズ」ですが、専ら年末年始と夏の盆の頃に上映されていました。怪獣映画と2本立てであり、私もまず怪獣映画を見るのが目的で映画館に入ったところ、思いの他、若大将の映画が面白く、その世界に引き込まれていき、怪獣映画と共に楽しむようになりました。
 全部で17作に及びましたが、大半を見ています。パターンはいつも決まっていて、若大将のライバルとして田中邦衛演ずる、金持ちのお坊ちゃんの青大将が登場し、星由里子演じる澄子に思いを燃やし、若大将と争うことになります。むろん、澄子は青大将を問題とせず、若大将に心を寄せます。若大将は大学の運動部に属しており(その部が毎回替わるところが、どのようなスポーツでも得意とする加山雄三の見せ場なのですが)、最後は試合の場面になります。澄子がなかなか応援に来てくれないため、若大将は力を発揮することができず、劣勢に立たされます。ところが、澄子が駆けつけた途端、若大将は俄然力を出して、その試合に勝つというオチです。「ポパイ」のほうれん草的な役割を、澄子が果たしているわけです。
 「男はつらいよ」のシリーズでは、フーテンの寅さんは最後は失恋して地方に赴くというパターンであり、全く正反対のラストですが、むろん寅さんも落ち込んではおらず元気な姿が描かれており、暗くない雰囲気で映画は終わります。明るい恋、うまく行く恋を描いた点が「若大将」シリーズの特徴であり、私自身も、若い時にはそういう恋に憧れを抱いていました。石坂洋次郎の「陽の当たる坂道」や「若い川の流れ」などの一連の青春物、石原慎太郎の「青年の樹」なども、恋の喜びを歌い上げており、それらの小説によっても、恋に対する憧憬の念が培われました。
 若大将がサラリーマンになる「フレッシュマン若大将」などの作品もありましたが、加山雄三自身が年を取ってゆくので、そうせざるをえなかった面もあったのでしょう。しかし、やはり若大将は大学生という自由人であった方が話としては面白く、サラリーマンでは現実的過ぎるきらいがあり、正直、違和感を覚えました。途中から相手役は酒井和歌子に代わりましたが、彼女も魅力的であり、相手役の交代も自然と受け入れられました。
 

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