映画探訪11 「ペーパー・チェイス」  ハーバード・ロースクールの厳しさ

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 この間、「韓国ドラマ探訪・ラブストーリー・イン・ハーバード」で取り上げたかつてのアメリカ映画「ペーパ・チェイス」のパンフットであり、30年余り前のものです。最近でこそ、映画のパンフレットは高くて買う気がしませんが、私が学生時代は150円ぐらいのものでしたから、当時、何十冊と集めました。追々それらの映画を紹介してゆくことにして、まずは「ペーパーチェイス」です。
 主人公ハートは厳しいハーバード大学のキングスフィールド教授の娘だと知らずに彼女にひかれてしまいます。ハートたち学生は勉強に必死に取り組みます。友達同士ノートを持ち寄って猛烈に勉学しますが、そのうちに授業のハードさに付いていけず、脱落者も出ます。教授はハートの能力を認めて、時間のかかるレポートを作るよう依頼しますが、期限に遅れて持っていったところ、教授は別の学生にすでにそのレポートを作らせており、ハートのしたことは無駄になりました。ハートたちはテスト勉強に励むべく、一週間、ホテルに泊まり、最終試験を受け、教授に挨拶に行くと、教授はハートの名前も覚えていませんでした。教授は教室の座席表で学生の名前を確認しているだけだったという事実を知り、ハートは愕然としてしまいます。いかに大学が非人間的なところかその実態を知ってしまったというわけです。ハートはラストで、大学の成績通知書を中身も読まずに紙ヒコーキにして飛ばしてしまいますが、皮肉な終わり方です。
 「ペーパー・チェイス」は紙に追われ、試験に追われるという意味の題でしょうが、紙ヒコーキというのも印象的で効いています。
 入試だけがやたら難しい日本の大学入試制度は問題ですが、この映画のハーバード大学の扱いまでゆくと行き過ぎのきらいがあります。映画は多分に誇張しすぎかもしれませんし、教授の描かれ方も極端と言えます。もっとも、原作者はハーバード大学在学中に、この小説を書いており、その批判精神の旺盛さがうかがえます。当時は学園紛争などもあり、反体制的な学生も少なくありませんでした。学園紛争を描いた名作映画「いちご白書」は「ペーパー・チェイス」の3年前に劇場公開されています。法学の権威であるキングスフィールド教授がかつて大学時代に書いたノートを主人公たちが探し出しますが、平凡な学生のノートであったことが分かるという場面があり、これもまた皮肉たっぷりな描かれ方です。

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