映画探訪14 「デスノート」2 Lの犠牲的精神

 「デスノート」のキャラクターとして興味深いのは何と言っても、探偵のLです。いかにもおたくっぽい青年であり、菓子を食べたり飴をなめたりしながら推理をめぐらします。目の淵が黒く、異様な印象を受けますが、頭脳を働かせるのに糖分は必要ですから、そういう形で栄養補給しているのは一応理にかなっています。
 デスノートにはいろいろなルールがあり、そのルールの中でキラは殺人を犯し、またLを亡き者にしようと知恵をめぐらせます。ノートに本名を書かなければ効力を発揮しないことや、死因を書かなければ心臓麻痺になってしまうということ、ノートを所有しなくなれば、ノートを使っていた間の記憶は消えるということなどを初めとして、細かい規定が多数存在します。
 映画の後編の最後のどんでん返しはなかなか見事ですが、Lは自分の命を犠牲にして、キラを葬るのに成功します。Lは前に紹介した「三国志」の貂蝉のような役割を果たしていますが、この結末は原作の漫画とは大きく違っています。
 ノートに名前を書いて死を操れるのは23日後までというルールがあり、Lはそれを逆手に取って、ノートに自分の名前を書くことによって、23日間の命を保証されたことになり、その残された日を使ってキラを陥れるのですが、その最後の23日間のLを描いた映画が上映中です。 将棋や囲碁の何手先を読むというのと似たような頭脳プレーが、キラとLの間で展開されるのですが、原作は違うものの、「ヒカルの碁」と「デスノート」は同じ漫画家の手になるものであり、そこにも共通項があります。
 ノートに触れると、死神の姿が見えるというのも、霊感のある者にだけ霊が見えるというのと似たところがあります。もっとも、霊の存在は私自身は信じていないのですが。映画の後編では別の死神が登場し、新たなノートの出現となって第二のキラが現れ、余計に筋を複雑なものにしています。数学が高度になったというのと同じく、キラはLを追い込むべく、頭を働かせ、第二のキラを利用します。そのあたりも、映画の後編の楽しみどころです。

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