漫画探訪14 手塚治虫作品とディズニー作品との共通点・相違点1

 ディズニーは動物を主人公にしたキャラクターをたくさん生み出しています。ミッキーマウス、ミニー、ドナルドダック、ダンボなどなど。手塚治虫は父親が手に入れたディズニーの短編の八ミリ映画を子供の頃から見ていたこともあり、その世界に親しんで大きな影響を受けています。手塚漫画に動物を主人公にしたものが多いのもその表れです。
 逆に、ディズニーの「ライオンキング」は手塚治虫の「ジャングル大帝」を真似して作ったのではないかとも言われます。出てくるキャラクターと言い、ストーリーの似た点と言い、そう疑われても仕方がないほど両者はよく似ています。もしそうなら、手塚治虫作品はディズニーを超えたとも言えるかもしれません。
 それはともかく、ディズニー作品は世界の子供たちに夢と希望を与えてきました。悪者は最後にやっつけられ、主人公たちは幸せを得るというハッピーエンドはディズニー世界ではなくてはならないものです。
 「人魚姫」の話を例に取ります。これはもともとアンデルセンの童話にある話であり、その結末はいかにも悲しいものです。王子が別の王女と結婚することを知り、人魚姫はあわとなって死んでゆきます。ところが、ディズニーはその話をもとにしながら、新たに「リトル・マーメイド」とした別の話に作り変えています。決定的に違うのは、その結末です。人魚姫は王子と結ばれるというハッピエンドであり、しかも魔女が王子に退治されるという勧善懲悪ものになっています。
 確かに、こういう結末に、映画を見ている者も明るい幸せな気持ちになるでしょう。アンデルセンの結末では、悲しい思いだけが残り、やりきれなさが募ります。子供たちにとっては、ディズニーの話の方が安心感を与えてくれ、ほっとするはずです。ディズニーランドが賑わっているのも、そこに夢と希望を与えてくれるメルヘンチックな別世界が展開しているからでしょう。

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