韓国ドラマ探訪76 「太王四神記」7 チョロから青龍を解き放つタムドク、母性愛ゆえにホゲを利用すキハ

 タムドク王の部下への優しさ、思いやり、そして勇気を示す場面が随所に見られます。わずか四千の兵で百済のカンミ城を攻めようとしますが、超能力を持った城主チョロに完敗し、スジニを城にさらわれてしまいます。退却しようという部下たちの意見を聞き入れますが、タムドクは単身、カンミ城に使者と偽って乗り込み、今まで取った10の城を返す代わりにスジニの解放を求めます。王自らが一人で敵の城に乗り込むなどとは通常考えられないことですが、多分に英雄化され神話化された描き方ですから、さもありなんと思ってしまいます。
 チョロは少年の時に胸に青龍の神器を埋め込まれましたが、それは敵の手から神器を守るためでした。そのことによってチョロは特別な力を発揮できるものの、人間的な心を失い、顔も変形して仮面をかぶらざるをえませんでした。それを救ったのがタムドク王であり、彼はチョロの胸に矢を放つことによって、青龍をチョロの体から解き放ちました。タムドク王はチョロの胸から青龍の神器を手に入れ、チョロも普通の人間に戻ることが出来ましたが、この行為で改めてタムドクがチュシンの王であることが確かめられた形です。
 その前に、チョロはさらってきたスジニの体に触れようとして、彼女の体の中に朱雀が宿っていることを知りました。スジニもまた特別な存在であることを示しているのですが、チョロはスジニに自分が孤独であることを語る場面がありましたが、彼だけではなく、特別なものを持っている人々たちが感じる寂しさを吐露しています。王もまた、立場上、孤独というものとは無縁ではなく、それに苦しめられる存在ですし、タムドクもまたそういう思いに駆られます。
 タムドクの家臣たちは、敢えてタムドクの命令を無視して退却せず、タムドクの帰りを待っていましたが、タムドクは命令無視だと叱るものの、彼らが自分の身を案じてくれていたのに悪い気はせず、彼らを許します。信頼感で結ばれていた主従の関係がよく物語られています。
 一方のキハは人が変わったようにホゲ側につき、タムドクを殺してくれと頼みます。愛が憎しみが変化したような印象を持ちますが、母としてのキハの意識もあったのでしょう。すなわち、自分の腹に宿る子供を次の王にしようという母性愛ゆえの所業でした。わが子のためには、ホゲも利用としようとしたわけですし、彼女自身、ホゲに向かって、自分はホゲを利用して捨てるのだと公言してはばかりません。むろん、キハの心にはタムドクに対する誤解もあったのですが、それにしても母は強しという思いを強く感じます。

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