韓国ドラマ探訪206 「頑張れ!クムスン」7 登場人物それぞれが抱える秘密

 秘密を持っているというのは、韓国ドラマでしょっちゅう出てくる話ですが、このドラマの登場人物はそれぞれが別の秘密を抱えており、それがなかなか公けにならないという共通点があります。そのためになかなかドラマがストレートに進まず、もたもたしており、長いドラマになっているのも、さもありなんという気がします。
 主人公のクムスンの秘密は子供があることで、それを店の者にも隠していますし、ジェヒにも言っていません。しかし、いじめ役である店の先輩にその事実を知られ、一時は彼女のいいなりになりますが、クムスンは相手が頭に乗るだけだと気づいて、ついに反撃します。
 医師であるジェヒの秘密はクムスンに対する思いですが、クムスン自身に伝えていませんし、母親にも、彼に好意を持っているウンジュにも告げていません。クムスンの義兄のシワンの秘密は、結婚することになったソンランに離婚暦があり子供もいることを両親に伝えられないことでした。ソンランに子供がいたことで二人の関係は一時最悪の状態になりましたが、よりを戻し、二人は晴れてゴールインすることになりました。しかし、シワンは両親にソンランのことをなかなか伝えられず、悩んだ末、まずに父親に打ち明けようとしましたが、先に父親が会社をひそかに辞めていたことを言ったため、話せませんでした。母親のジョンシムは息子シワンの相手が秀才で美人のソンランであることを喜んでいましたから、シワンはなおのこと母親には言えませんでした。
 クムスンの姑であるジョンシムの悪いところは、ソンランとクムスンを比べることであり、クムスンはそのため余計に劣等感に駆られます。さらにシワンはソンランに離婚暦があることを父親に伝えたとソンランに嘘を言い、父親が母親に黙っていた方がいいと判断したとまで言います。ソンランは自分のことを姑や舅に話すつもりでしたが、シワンにそう言われて、しぶしぶそれに従います。
 チャン医師の秘密は、クムスンがヨンオクの娘であることを知っていながら、それを妻のヨンオクに伝えないことでした。ヨンオクはむろん、夫とクムスンが会っていたことを知りません。クムスンも迷子になっていた自分の息子を助けてくれたのが自分の母親の夫だと知りませんし、クムスンは自分の母親が死んだものと思っていました。
 しかし、チャン医師がヨンオクの夫だと知ったのが、クムスンの叔母でした。叔母も最初はそれを知らずに、チャン医師に就職を斡旋してもらいますが、チャンとヨンオクが一緒のところを見て夫婦だと分かってしまいます。チャン医師がヨンオクの腎臓移植のためにクムスンに近づいたことを知ったクムスンの叔母は、チャン医師に非人間的なやり方と怒りをぶつけますが、チャン医師の正体を姑(クムスンの祖母)にも娘にも、ましてクムスンにも告げず、一人でその秘密を抱えて苦しむことになります。
 このように登場人物それぞれが秘密を抱えたまま苦悩し、なかなかそれが解決されない姿が延々と(むろん、長い目で見れば徐々には解決に向かって進んではいるのですが)描かれているドラマだと云えます。ホームドラマの様式を取りながら、ここまで長く引っ張ることができるのは脚本家の手腕でもあります。

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