奈良探訪2 古典文学探訪154 「大和三山登山と藤原宮跡散策」1 まず耳成山へ・耳成の池にまつわる歌

 今まで何度となく目にしてきた大和三山ですが、今まで登ったことはなく、昨日(29日)一日かけて今回初めて三山とも登ってきました。間に藤原宮跡などもあって、それぞれ距離が離れており、全部で歩いて6時間程かかりました。大和八木のビジネスホテルに一泊した後、駅前のコインロッカーに荷物を預けて、まずは八木駅から見て東にある耳成山を目指しました。
 
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 写真は間近に迫ってきた耳成山を写真に撮ったものです。間近で見ると、山頂はでこぼこした印象を受けますが、遠くから見るときれいな円錐形です。駅から20数分で上り口に着きました。少し登ると、耳成山口神社があり、その横のところから山頂に行くことができるようになっています。高さは139・7メートルと高くはありません。もっとも、山頂といっても木々ばかりで下界の様子は見えませんが。山口神社でも登山道でも山頂でも何人かの姿がありました。
 
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 山頂には耳成山のスタンプが置いてありました。目下、近畿中国森林管理局 奈良森林管理事務所主催の「森とのふれあいスタンプラリー」が行われており(私は知らなかったのですが)、「春日山自然観察教育林」「金剛山風景林」「大和三山風景林」「高取山風景林」(山頂にある高取城址は私自身、是非訪ねたいと思っているところです)に設置されているスタンプを2個以上集め応募すると、抽選で奈良県内のふるさと産品が当たります(実施期間は12月26日までです)。
 山中にあった「耳成山国有林」の掲示板には、耳成山は「死火山で」あり、「もとはもっと高い山でしたが、盆地の陥没で沈下し、山の頭部が地上に残された単調な円錐形で、人の顔にたとえれば、耳が無いような山なので、耳無山→耳成山と呼ばれるようになったとも言われています」と書かれています。
 耳成山の登り口のそばには、耳成山公園があり、幼児たちが遊んでいました。その前には古池という池もあり、そのそばに万葉集の歌が記されています。
 「耳無の池し恨めし吾妹子(わぎもこ)が来つつ潜(かず)かば水は涸れなむ」
 この歌について、「耳無の池は恨めしい。あの子がさまよって来て水に入ったら、水が涸れて死ねないようにしてくれればよかったのに」という意味だと書かれていますが、この碑文は東海大学教授石井庄司氏によると説明されています。
 この歌は万葉集に載っていますが、詞書に、娘が3人の男に同時に求婚され、悩んだ末に池に身を投て死に、男たちは悲しみに堪えられず、それぞれが思いを述べ歌を詠んだと記されています(この歌はそのうちの一首です)。この歌は山口神社由緒にも取り上げられていますが、この歌の背景について、この池は現在の古池ではなく、耳成山の西麓にあったと記されています。
 その現在の古池の横を南にたどり、今度は藤原京跡を目指して歩きました。

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