自作短歌の周辺17 映画探訪26 「戦争と平和」のナターシャ、ソチ五輪に登場・ソ連版映画

 永遠の女性となりて胸に生く「戦争と平和」のヒロイン、ナターシャ

 学生時代に作った短歌です。この歌を思い出したのは、ソチ冬季オリンピックの開会式で、ロシアの歴史が紹介され、その中で、トルストイの名作「戦争と平和」の一場面である舞踏会の場面が再現されていたからです。むろん、ナターシャ役のバレリーナも登場し、華麗な踊りを披露していました。サンクトペテルブルクの町も映像で再現されていました。
 大学時代は数々の世界の文学作品を読んでいましたが、一番好きだったのは専攻したフランス文学ではなく、ロシア文学でした。好きな作家を一人挙げろと言われたらドストエフスキーになります。「罪と罰」や「カラーマフゾフの兄弟」・「悪霊」などの小説世界には圧倒され大きな影響を受けました。「罪と罰」の主人公ラスコーリニコフが憂鬱げに歩き廻ったペテルブルクの街を私も一度歩いてみたいと昔から思いながらも、まだ実現していません。
 トルストイの「戦争と平和」は大作ですが、学生時代に三分の二ぐらい読んだところで、ソ連版の映画を見に行きました。本編は7時間近くある長編映画ですが、当時「総集編」が映画館で上映されており、それでも4時間近くありました。ソ連が国を挙げて制作した映画であり、製作費は当時の金額で約130億円、ボロジノの戦いの場面は本物の軍隊12万人余りを動員して作っていますから、すごいスケールと迫力でした。
 小説を読んでいる時にも、ナターシャの魅力に惹かれましたが、映画を見て完全にとりこになりました。ナターシャを演じていたのは、リュドミラ・サベーリエワさんですが、これ以上適した女性はいないという思いで画面に見入りました。彼女はバレリーナですが、数多くの女性の中からヒロインとして抜擢されました。なかなかナターシャ役が決まらず、彼女が選ばれた時には撮影が1年ほど進んでいました。
 ナターシャがアンドレイと大舞踏会で踊る場面は美しく圧巻でした。ソチ五輪のバレエの場面を見ていて、映画のこのシーンを懐かしく思い出しましたし、早速「戦争と平和」の映画DVD(何年か前に購入しました)でこの場面を見直しました。映画の中で二人が踊る場面はもちろんのこと、貴族たちが踊るところも壮観であり、上からカメラを移動させて撮っているところも見応えがあります。
 小説と映画では違和感を覚えることが少なくありませんが、「戦争と平和」ではそれはなく、映画を見た後、その余韻が残ったまま小説の残り三分の一も読み通しました。自分が好きな女優の一番はやはりリュドミラ・サベーリエワさんであり、二番は「風と共に去りぬ」「哀愁」などのヴィヴィアン・リーさん、三番は「ローマの休日」「マイ。フェア・レディ」「ティファニーで朝食を」などのオードリー・ヘップバーンさんです。オードリー・ヘップバーンさんもアメリカ版の「戦争と平和」に出演しており、彼女が演じるナターシャも魅力的でいいのですが、映画の壮大さ、重々しさという点においては、ソ連版には及びません。


 
 

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