映画探訪27 音楽探訪19  「エレキの若大将」と「君といつまでも」 加山雄三さんの80歳の夢

 加山雄三さんが、長年苦楽を共にしてきた奥さんと別居状態にあることを知って、ファンとしては、ちょっぴり寂しい気がしました。むろん、これは当人同士の問題ですから、他人が口を挟めることではないのですが。奥さんの松本めぐみさんが、加山さんと結婚する前、映画「エレキの若大将」に出演していたことを懐かしく思い出します。
 私が若大将シリーズの映画を初めて見たのは中学生の時であり、「海の若大将」でした。怪獣映画と二本立てでしたが、私の目的は怪獣映画の方であり、若大将シリーズについては全く何の知識もなく、加山さんの存在自体、知りませんでしたから、「なんだこの映画は?」という思いで見始めましたが、たちまちその虜となりました。その映画では若大将こと田沼雄一は大学の水泳部に属し、また船に乗るなどして大活躍しますし、星由里子さん扮する澄子と恋に陥り、ハッピーエンドになっていました。その映画によって、中学生の自分には、大学生活が輝かしく素晴らしいものに見え、憧れと希望を持ちましたし、自分も若大将のような生活を送りたいとも思いました。
 そういう思いが決定的になったのは、次作の「エレキの若大将」でした。その映画の中で、田沼雄一は澄子に「君といつまでも」という曲を歌います。そのロマンティックな演出にしびれましたし、「君といつまでは」は大ヒットし、その曲をテレビから当時、オープンリール方式だった録音機に録音し、何百回となく聞いたものです。
 今年の2月15日の朝日新聞土曜版「映画の旅人 エレキの若大将」の中に、この歌について、「途中から澄子も一緒に歌う場面は(栃木県日光市)戦場ヶ原。『初めて聴くのになぜ歌える?』納得いかない加山さんはぶすっとしていた」と記されています。当時の私が、その場面を不自然に感じたのかは覚えていませんが、その場面に陶酔していたことは確かですから、細かいことは気にしていなかったのかもしれません。
 昨日再放送されたNHKの番組「ふたりは最高 大阪SHOWTIME 『加山雄三&ゴスペラーズ』の中で、「君といつまでも」の中の台詞は、もともと岩谷時子さんの歌詞にあったものではなく、その曲のアレンジがあまりにも良くできていて、間奏に「いやー幸せだな」と言ってしまったという説明が加山さんによってされていました。またその曲をレコーディングしたのが、大阪の千里ニュータウンであることも明かされていましたが、上述の朝日新聞記事「映画の旅人 エレキの若大将」には、この「君といつまでも」の台詞について、「間奏でセリフを言うのはプレスリーのまねだった」と記されています。このあたりは、私も知らないことでした。
 「ふたりは最高 大阪SHOWTIME」の番組は、加山さんの曲として「旅人よ」「若大将メドレー」(「お嫁においで」「君といつまでも」「夜空の星」)「海 その愛」をゴスペラーズさんとのコラボで歌っていましたが、またいつもと違う趣きがありました。「徹子の部屋 コンサート」で、加山さんが、当時75歳だった三浦雄一郎さんから電話があり、エベレストの頂上で「海 その愛」が思い浮かんだということを話していました。また加山さんは80歳の時に七つの海を船で制覇したいという夢を持っていることも語っていましたが、いつまでも「海の男」、永遠の若大将でいてほしいと願っています。 

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