石田三成の実像1265「実伝・石田三成」1中井俊一郎氏「忍城の水攻め」小和田哲男氏「黒幕・三成冤罪」
新刊の火坂雅志氏編「実伝・石田三成」(角川文庫)を数日前、4軒目の書店でようやく手に入れました(店頭に並ぶまでしばらくかかったようです) 。収録されているものは、大部分がどこかに発表されたもので、一番多いのは「歴史街道」2010年9月号「石田三成の真実」に収録されているもので、4本あります。その中にオンライン三成会代表の中井俊一郎氏の「忍城の水攻め」(改題されています)が含まれています。
この論考については、2010年8月18日付拙ブログ記事で触れました。その時の記事の繰り返しになりますが、忍城を水攻めにするように命じたのは秀吉であり、秀吉のパフォーマンスであったこと、三成はそれで城は落ちないと分かっていながら、秀吉の命令に従わねばならなかったということが論じられています。秀吉の意向に沿って、一ヶ月で28キロにも及ぶ堤防をこしらえあげた現場指揮官としての三成の腕前を中井氏は評価し、忍城攻めは己を押し殺して乱世を終息すべく秀吉のために尽くす「無私」の精神、人間性を表す戦いだと結んでおられます。
小和田哲男氏の「黒幕・三成の冤罪 利休処断、氏郷暗殺、秀次切腹」(改題されています)も、「実伝・石田三成」に収録されていますが、この論考についてもその時の拙ブロクで取り上げました。
これもその時の記事の繰り返しになりますが、秀次に接近した大名たちの取り調べを行ったのが主に三成だったために、三成が秀次事件の仕掛け人のレッテルを貼られてしまったのだという推定がされており、しかも、秀次事件の首謀者は秀頼のかわいさに目がくらんだ秀吉以外にないとまで言い切られています。蒲生氏郷の死去や秀次切腹事件の後、三成に召し抱えられた家臣たちが三成に恩義を感じて関ヶ原の戦いで奮戦したことも、三成が関与したことを否定する根拠に使われています。秀吉の泥かぶり役を引き受けた三成が、江戸時代に佞臣として見なされてきたことにも触れられ、残された数少ない史料から三成の実像を捉えるのは困難な仕事だが、小さな発見を繰り返すことで、三成再評価の動きが進むことを期待したいと結んでおられます。
その小さな発見の一つとして、小和田氏は相良氏が建立した三成の墓に先日訪ねたことを紹介していましたが、この墓のことは白川亨氏がすでにその15年前に「石田三成の生涯」(新人物往来社)で触れていることも拙ブロクで取り上げました。
「実伝・石田三成」には、「石田三成の真実」に収録されているものの他、「歴史誕生14」(角川書店)に収録されたもの3本、別の本に載ったものが4本収められています。さらに新しく松平定知氏と火坂雅志氏の特別対談、太田浩司氏の書き下ろしが載っていますし、「名将言行録」の石田三成に関する部分も収録されていますが、それらの内容については、拙ブログで追々取り上げるつもりです。
この論考については、2010年8月18日付拙ブログ記事で触れました。その時の記事の繰り返しになりますが、忍城を水攻めにするように命じたのは秀吉であり、秀吉のパフォーマンスであったこと、三成はそれで城は落ちないと分かっていながら、秀吉の命令に従わねばならなかったということが論じられています。秀吉の意向に沿って、一ヶ月で28キロにも及ぶ堤防をこしらえあげた現場指揮官としての三成の腕前を中井氏は評価し、忍城攻めは己を押し殺して乱世を終息すべく秀吉のために尽くす「無私」の精神、人間性を表す戦いだと結んでおられます。
小和田哲男氏の「黒幕・三成の冤罪 利休処断、氏郷暗殺、秀次切腹」(改題されています)も、「実伝・石田三成」に収録されていますが、この論考についてもその時の拙ブロクで取り上げました。
これもその時の記事の繰り返しになりますが、秀次に接近した大名たちの取り調べを行ったのが主に三成だったために、三成が秀次事件の仕掛け人のレッテルを貼られてしまったのだという推定がされており、しかも、秀次事件の首謀者は秀頼のかわいさに目がくらんだ秀吉以外にないとまで言い切られています。蒲生氏郷の死去や秀次切腹事件の後、三成に召し抱えられた家臣たちが三成に恩義を感じて関ヶ原の戦いで奮戦したことも、三成が関与したことを否定する根拠に使われています。秀吉の泥かぶり役を引き受けた三成が、江戸時代に佞臣として見なされてきたことにも触れられ、残された数少ない史料から三成の実像を捉えるのは困難な仕事だが、小さな発見を繰り返すことで、三成再評価の動きが進むことを期待したいと結んでおられます。
その小さな発見の一つとして、小和田氏は相良氏が建立した三成の墓に先日訪ねたことを紹介していましたが、この墓のことは白川亨氏がすでにその15年前に「石田三成の生涯」(新人物往来社)で触れていることも拙ブロクで取り上げました。
「実伝・石田三成」には、「石田三成の真実」に収録されているものの他、「歴史誕生14」(角川書店)に収録されたもの3本、別の本に載ったものが4本収められています。さらに新しく松平定知氏と火坂雅志氏の特別対談、太田浩司氏の書き下ろしが載っていますし、「名将言行録」の石田三成に関する部分も収録されていますが、それらの内容については、拙ブログで追々取り上げるつもりです。
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