追悼・火坂雅志さん 妻夫木聡さんコメント 三成の実像1381大河ドラマ321 「天地人」最終回の台詞

 2009年に放送された大河ドラマ「天地人」の原作者である火坂雅志さんが逝去されました。謹んでご冥福をお祈り致します。
 「天地人」では義の人としての直江兼続の姿が描かれていましたが、盟友としての三成の存在も大きく、小栗旬さんが三成役を好演していました。
 兼続を演じた妻夫木聡さんの、火坂さんを追悼するコメントがネットに載っていました。すなわち、「火坂雅志さんとは大河ドラマ『天地人』で大変お世話になりました。火坂さんが描く『天地人』の中で、義とは何か、愛とは何か、人間が生きる上で向き合っていかなければいけないこと、人としてあるべき姿について考えさせられました」「ドラマが終わった後も、僕の出演作を観てはメールを下さった火坂さん。時に励ましてくれ、時には冗談を言って笑わせてくれる、本当に仁愛のあふれた心優しい方でした」と。
 「天地人」の内容自体はフィクションが多く盛り込まれていましたが、ドラマの中でとりわけ強い印象になって残っているのは、最終回で、兼続が江戸城に集まった徳川家臣団を前にして、三成の立派さを説く場面でした。
 2009年11月23日付拙ブログ記事で、このことについて、次のように記していました。
 「今年の三成祭の時に太田浩司氏が講演会でも紹介されたように、『天地人』の最終回でやはり兼続の口から正義を貫いた武将として三成のことが語られるという場面が出てきました。場所は江戸城であり、家康の死後秀忠に拝謁した後で徳川家の若い家臣の前で話すというのですから、ありえない設定です。関ヶ原の戦いで随一の武将は誰かという問いに対して、兼続は三成の名前を出しますが、徳川家の家臣たちは『謀反人ではないか』と騒ぎます。それは当然の反応であり、三成の名前を出すこと自体許されないことで、それだけで罰せられても文句を言えない話です。関ヶ原の戦いに勝って太平の世の中を築いた家康こそが最大の功労者であると口々に述べる徳川家の家臣たちの前で、兼続は三成ほど日本の国全体のことを見つめていた者はなく心は高々しく目は澄んでいた、まっすぐな男であったと熱く語りますが、それを聞いていたのは徳川家の家臣のみならず、将軍の秀忠も伊達政宗も一緒だったというのですから、ますます虚構性の強い内容です。
 しかし、考えようによっては、三成が作り上げた政治体制・検地や刀狩などの政策や三成の義の精神を江戸幕府は受け継いだのですから、ある意味では兼続の言っていることが真実を突いていると云えなくもありません。幕府が忠義というものを重んじたのも、三成の義の精神の継承でした。三成は必ずしも忠義の臣ではなく、秀吉に対して堂々と直言を吐いた人物であり、秀吉に遠ざけられていた時期もあったというのが真実ではないかと思われますが、それはともかく、三成の遺言通り義を後世に伝えることができたと兼続は感慨深く語ります。その精神を必ずや秀忠が受け継いでいってくれると信じての言葉であり、そう捉えなければこのドラマは成り立ちません。」などと。
 これに対して、昨年の「軍師官兵衛」の三成の描き方のひどさはどうでしょう。三成に対する偏見がまだまだ根強いことを感じさせるドラマでした。

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