京都探訪245 美術探訪1 「フェルメール 光の王国展」1 光と完璧な遠近法 「牛乳を注ぐ女」

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 写真は「フェルメール 光の王国展」が行われている祇園甲部歌舞練場の八坂倶楽部を昨日撮ったものです。猛暑の中、家人と見に行きました。フェルメールの全作品37点を「リ・クリエイト」したものが展示されていました。「リ・クリエイト」とは、案内プリントによれば、「『フェルメール・センター・デルフト』より提供を受けた画像素材を最新技術によりフェルメールが描いた当時の色彩を求め、原寸大で鮮やかに再創造」と説明されています。
 「デルフト」はフェル・メールが生まれ育って、生涯を過ごした地です。
 フェルメールの絵はなかなか見る機会がないので、「リ・クリエイト」したものとは云え、全作品が一度に見られるとあって、わくわくとした思いで行きました。それらの作品が「模索のとき」「発見のとき」「真珠のとき」「宇宙のとき」と四つの時期に分けて展示されていました。福岡伸一氏の監修によるものであり、福岡氏の説明パネルもところどころにありました。
 光と遠近法を使い、独特の味わいのある雰囲気を醸し出しているフェルメールの絵はどの作品も好きで、それが一堂に会すると、本物ではないという意識は飛んで、存分にフェルメールの世界に没入し、その世界を充分堪能することができました。
 「発見のとき」の説明には、次のようなことが記されています。
 「世界をありのままに記述したい」ため、「あらゆる方法を試み」、「この時期、同じようなモチーフー左から光が射す狭い部屋で人物が静かにたたずんでいたり、楽器を奏でていたりする光景ーをあきもせず繰り返し描いたのはその実験を深めるためだった」、「まもなく彼はほぼ完璧な遠近法によって三次元空間を正確に写しとることに成功した」などと。
 
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 写真は牛乳を注ぐ女の絵を撮ったものです。会場内は写真撮影がすべてOKでしたから、「リ・クリエイト」の絵も撮ることができました。この絵も左から射す光と遠近法が絶妙な効果をあげています。
 会場の一番奥、庭園が見渡せる場所に映像コーナーが設置され、福岡氏による解説のDVDの映像が流れていましたが、この絵について、牛乳が流れているさまや時間に鑑賞者の目が引きつけられ、絵が描かれて以来、それが何百年も継続していることが素晴らしいというようなことが述べられていました。また床に置かれているものが足温器であり、季節が冬だということも説明されていました。
 テーブルにパンなども置かれていますが、確かに目は牛乳の流れに行きますし、食事の支度を整える一コマが巧みに切り取られて描かれているという印象を受けます。
 

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