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zoom RSS 三成の実像2407 番組「英雄たちの選択 大谷吉継」2 小谷賢氏・中野信子氏の見解

<<   作成日時 : 2018/09/28 00:16   >>

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 番組「英雄たちの選択 大谷吉継 関ヶ原もう一つのシナリオ」で、昨日付の拙ブログでも触れたように、三成が吉継が家康に対して吉継に挙兵することを打ち明けた時、三成の提案を拒否して家康との戦いを回避すべきか、三成と共に挙兵すべきか、どちらを選択するかを、出演者に問うていました。
 後者の見方に立つと、五大老の前田、宇喜多、上杉が次々と消えて行けば、家康の力が増し、いずれ家康が天下を奪うこともありえるので、吉継は挙兵して家康をたたいた方がいいというものだと解説されていました。
 この選択に対して、戦史研究者の小谷賢氏は戦を回避すべきだと主張されていましたが、三成と吉継の所領を合わせても、家康との兵力差は歴然としており、勝ち目がなく、また三成が家康をたたく理由が明確でなく、家康憎しで動いている気がするという点が挙げられ、吉継としては、今は辛抱して「臥薪嘗胆」策を取って時間を稼げば、家康は高齢なので、先のことはどうなるかわからないという意見でした。
 これに対して、脳科学者で吉継ファンの中野信子氏は、三成と吉継の所領は確かに家康に比べるとはるかに小さいが、西国大名たちを取り込めば対抗する勢力になりうるし、吉継にはそれだけの調停力があっただろうとし、吉継には、能力がある三成の良さを生かしてやりたいという思いがあったと主張されていました。
 中野氏の意見の中で残念だったのは、やはり三成には人望がないという捉え方がされていたことでした。小谷氏の意見は、中野氏のように西国大名のことを頭に入れていないこと、この後の7月17日付の「内府ちがいの条々」の重要性を意識していないという点で、賛成しかねるものがありました。
 「内府ちがいの条々」の重要性を指摘されているのは、拙ブログでたびたび取り上げているように、白峰旬氏ですが、家康弾劾状であり、豊臣公儀を代表しているのは自分たちであることを天下に示したものです。家康憎しというのは、三成の個人的な感情ではなく、家康がいかに豊臣公儀を無視して自分勝手なことを推し進めてきたことを非難するという共通な認識に基づくものでした。
 三成と吉継が挙兵を相談する前に、すでに毛利輝元とは水面下で反家康の兵を挙げるという交渉が進んでいたと思われます。このことに関して、光成準治氏の「関ヶ原前夜」(NHK出版)で、三奉行の要請に基づいて広島にいる輝元が、迅速に大坂城に入城したという事実から、輝元と三成とは以前から相談ができていたという見解が述べられています。そこには、毛利家の外交僧としての安国寺恵瓊の存在がありました。通説では、三成が吉継を説得するのに日数を要したということになっていますが、このあたりも再検討する必要があるのではないのでしょうか。

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