京都探訪292「千總展」と「龍村美術織物展」 京伝統工芸の技と美・進取の精神で生き抜く

8月に京都高島屋で開催されていた「千總展」を、次いで9月にやはり高島屋で開催されていた「龍村美術織物展」を見に行きました。朝日新聞にこれらの展覧会のことが紹介されていたからですが、むろん、京の伝統工芸の技と美の世界を見に行きたいということもありました。
 DSCN7117.JPG「千總展」は、華麗で繊細な京友禅の着物や、日本画家の岸竹堂や今尾景年が描いた下絵などが展示されていました。着物の中には、江戸時代に作られた、国の重要文化財になっている振袖を復元した着物や、大正時代の第13代当主夫人の婚礼衣装も飾られていました。京友禅の製法もビデオで流れていましたが、複雑で非常に手間のかかる工程で、高額なものも当然だという気がしました。ちなみに、入口の前に展示されていた着物は、300万円台の値が付いていました。「千總」は1555年の創業ですから、戦国時代です。伝統の重みというものを感じさせ、その鮮やかさに圧倒させられた展覧会でした。もっとも、和装の売り上げが落ちてきているということは、新聞でも述べられていましたし、時代の変化にどう対応してゆくか、難しい問題ということも感じさせられました。
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「龍村美術織物展」の方は、120年の歩みを語る、質の高い美的な作品がいろいろ展示されて、これも見ごたえがありました。帯、タピストリー、緞帳(一部)、与謝野晶子とのコラボ作品など。京都迎賓館の夕映の間の「比叡月映」、「愛宕夕照」(下の写真は4年前に迎賓館で撮ったもの)や新幹線のシート地、京都市営地下鉄東西線のシート地も龍村美術織物が手がけたものだということを、今回初めて知りました。
 IMGP0543.JPGIMGP0532.JPG 新たな分野に進出し、その幅を広げてゆく姿勢に感心すると共に、伝統工芸が将来も生き抜くためにはこういう進取の精神が必要だということも感じました。千總の方も展覧会には出品されていませんでしたが、雑貨などの世界にも進出されています。
 「龍村美術織物展」には、札入れ、懐紙入れ、袱紗、バッグ、クッションなどの販売品もあり、妻は図柄が気に入った数珠入れを買い求めました。
 

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