映画探訪 ソ連版「戦争と平和」 国家の威信をかけて作られた圧倒的なスケールの作品・リュドミラ・サベーリエワに魅せられる

DSCN7128.JPG ソ連がかつて制作した映画「戦争と平和」のDVDを見直しました。十数年前に購入したものですが、全7時間に及びます。学生時代に見たのは、4時間近い総集編でした。
ナポレオンのロシア侵攻を時代背景にして、ピエールと、その親友のアンドレイ、そしてナターシャをめぐる壮大なドラマです。アンドレイとナターシャが舞踏会で踊る場面、ナポレオンとロシアのボロジノの戦いの場面、モスクワ炎上の場面など、見どころ満載です。
 アンドレイとナターシャは舞踏会で踊ったことをきっかけに、恋に陥り婚約するものの、アンドレイの父の反対もあって結婚は1年後になりり、その間アンドレイは立ち去ってしまい、彼と会えなくなったナターシャは不安のあまり、浮気な男に誘惑され、駆け落ちを決意しますが、寸前のところで阻止されます。二人の舞踏会の場面は、ソチ五輪の閉会式にも登場していましたが、映画は壮大なスケールでその場面を撮っています。 
 ボロジノの戦いの場面は本物の軍隊を使って撮影していますから、迫力が違います。ボロジノの戦いだけで、全製作費120億円の三分の一近い48億円が使われましたし、映画全体の出演者はのべ53万人、撮影年数5年という大規模なもので、まさに国家の威信をかけて作られた作品でした。
 ナターシャを演じたリュドミラ・サベーリエワは何度見ても魅力的で、学生時代の興奮が蘇ってきます。もっとも、最初はナターシャ役に適当な女優が見つからず、ナターシャ役が決まらないまま撮影は始められ、1年後にバレエ学校を卒業した彼女が見出され、選ばれました。自分の中で女優と云えば、いの一番に来るのが、リュドミラ・サベーリエワで、学生時代に次のような歌を詠みました。

 とこしへの女性となりて胸に生く「戦争と平和」のヒロイン、ナターシャ

 この前に制作されたアメリカ版の映画「戦争と平和」で、ナターシャを演じたオードリー・ヘップバーンもチャーミングで大好きな女優ですが、映画としてのスケールはソ連版とは比べものにならず、ロシアらしい重厚な風土や魂というものは、ほとんど感じられず、いかにもアメリカナイズされた作品になっていました。

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