映画探訪 「荒野の七人」 「七人の侍」の翻案映画化権をユル・ブリンナーが買い取って西部劇に・スターが輩出

DSCN7238.JPGDSCN7239.JPG テレビで映画「荒野の七人」シリーズ四作が放映されていましたが、やはり第一作目が一番よく出来ているという印象を受けました。ユル・ブリンナー、スチーブ・マックィーン、チャールズ・ブロンソン、ジェームズ・コバーン、ロバート・ボーンなどのスターが勢揃いで(というより、この作品の成功でスターになった俳優がほとんどでしたが)、それぞれのガンマンの人物像も明確でしたし、ストーリーもよく出来ていました。もっとも、ストーリーがよく出来ていたのも当然で、黒沢明監督の映画「七人の侍」を翻案したものです。「七人の侍」を観て気に入ったユル・ブリンナーが翻案映画化権を買い取り、時代劇から西部劇に内容が替えられました。ガンマン七人が、農民を守るために山賊の集団と戦うというふうに。
主役のユル・ブリンナーの存在感は圧倒的でした。「王様と私」の時と同じくスキンへッドで、黒い帽子、黒い服で、鋭い眼光ながら、冷静な判断力と農民に対する熱い思いを持ち、リーダー性を如何なく発揮していました。むろん、銃の腕前は抜群という設定ですが、実際で云えば、銃さばきは、西部劇では先輩格のマックィーンから学んだそうです。映画では、マックィーンは補佐役といった感じでしたが、持ち前の運動神経のよさで馬上撃ちをはじめとしてその腕前をいろいろ披露していました。マックィーンの映画も「大脱走」「華麗なる賭け」「パピヨン」「タワーリング・インフェルノ」をはじめとして話題作をさまざま見ましたが、映画ごとに演技の幅を広げて魅力がありました。チャールズ・ブロンソンの映画も「さらば友よ」「レッド・サン」「狼の挽歌」「バラキ」をはじめとして多数見ましたが、陰のある一匹狼的な役柄が特に決まっていました。もっとも、「荒野の七人」では、子供好きという設定で、最後は子供をかばって死んでしまうのですが。
 私が最初にこの映画を見たのは学生時代で、大阪上本町にあった近鉄会館の上六映画劇場においてでしたが、この映画館も今はありません。ユル・ブリンナー扮するクリスが、ガンマンを一人一人集める場面、山賊との戦いの場面、ガンマンが次々と撃たれて死ぬ場面など、かなり鮮明に覚えています。それだけ印象が強かったからですが、西部劇と云えば、アメリカ製のものより、イタリア製のいわゆるマカロニ・ウェスタンの方が好き(恰好よく颯爽としたジュリアーノ・ジェンマ、苦みばしったクリント・イーストウッドなど) で、「荒野の七人」は例外と云えるかもしれません。もっとも、「シェーン」は別格の名作で、また西部劇の大御所のジョン・ウェインには大いに敬意を払っていますが。
 アメリカでは銃で開拓を進めてきたという歴史があり、それがいまだに尾を引いて、悪しき銃社会から脱却していないということは押さえておかねばなりません。
 
 

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