奈良探訪 美術探訪 松柏美術館「上村松園・松篁・淳之展」1・松園の「楊貴妃」 古典文学探訪 白居易の詩「長恨歌」 

DSCN9976.JPGDSCN9977.JPGDSCN9980.JPGDSCN9983.JPG 夫婦で奈良・学園前にある松柏美術館に初めて行きました。大淵池に面したところに建っているこぢんまりとした瀟洒な美術館で、現在「上村松園・松篁・淳之展 魂の継承~受け継がれる魂~」が開催中です。上村家三代の作品が展示されており、それぞれ描く対象も画風も違っていますが、その姿勢や作家精神、底流にあるものなどは共通しているように感じました。「魂の継承」とは言い得て妙という気がします。
 DSCN0017.JPG 松柏美術館に展示されていた、上村松園の「楊貴妃」は、白居易の詩「長恨歌」からの連想で描かれました。入浴したあとの姿を描いているそうです。「長恨歌」では、華清宮の温泉に入ったところも描写されています。「温泉水清らかにして凝脂を洗ふ 侍児扶け起こせば嬌として力無し」(温泉の水は清らかで、白くむっちりした肌にそそぎかける。湯から上がって、侍女が抱きかかえて起こそうとすると、なよなよと力ない風情である)と。
 またそのすぐ後に楊貴妃の美しさを「雲鬢花顔金歩揺」(美しい黒髪、花のような顔、歩みと共に揺れる金の髪飾り)と表しています。こういう表現を参考にして、松園は上品で華麗な楊貴妃の姿を描きました。「長恨歌」は七言古詩で、120行に及ぶ長編の漢詩です。教員時代、漢文の教材で扱ったことがあります。唐の玄宗皇帝と、悲劇的な最期を遂げた楊貴妃との愛がテーマになっています。
 1983年に中国に行った時、西安にある華清池公園も訪れ、楊貴妃が入ったとされる浴槽も見ましたが、本当にそうなのかはわかりません。
 

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