中国ドラマ探訪3 「運命の桃花」 戦神と、魔気を帯びた侍女との愛をテーマにした神話ファンタジー・小犬のようになった霊獣の「白沢」

 神話ファンタジーというジャンルに属する、中国ドラマ「運命の桃花」も見応えがありました。CGを駆使して、内容的にスケールの大きな迫力あるドラマになっており、見始めたら、その世界に違和感なく入っていけました。天界の戦神の九宸と、彼に仕えるヒロインの霊汐(長く眠っていた九宸を目覚めさせた功績により、戦神に仕える侍女となりました)の愛の物語ですが、霊汐が魔気を帯びており、魔君の復活のために彼女が必要な存在だということで、魔族たちに狙われることになり、天界もそのことを知り、魔君の復活を阻止するために、霊汐には死刑判決が下されます。九宸は霊汐を救うべく、彼女の魂を守った上で、敢えて彼女の死罪に同意し、彼女を人間界で転生させ劫を受けさせることで、魔気を取り去ろうとします。ここから人間界の霊汐の姿が描かれるわけですが、耳が聞こえない霊汐(獄に入れられている時、霊汐は九宸のために門番から火精を手に入れるべく、代わりに聴覚を門番に与えてしまいます)が、いかに試練に耐え、逆境をはねのけてゆき、天界に復帰するのかが見所の一つです。魔族との戦いにも目が離せませんし、登場人物も多く、その関係性を理解するのに時間がかかりました。天界の神も邪悪な心を持てば、魔族になってしまうのですが、そういう意味では人間世界に通じるものがあります。
 題名に「桃花」と付いているのは、霊汐が桃林に育った丹頂族の医仙の娘だからですが、彼女には出生の秘密があり、彼女がそのことを知るのはずっと後のことです。
 中国ドラマ「運命の桃花」の中で、心をほっこりさせてくれる存在が、霊獣の「白沢(はくたく)」です。九宸と霊汐が最初に人間界に行ったとき、暴れている巨大な「白沢」に出会いますが、九宸は、霊力で「白沢」を小さな白い子犬のようなものに変えます。霊汐は、その「白沢」をいつも手元に置いて、ペットのように可愛がります。「白沢」をそのような可愛らしい存在にしたのは、ドラマ上の設定ですが、霊汐がその後人間界に転生した時も、彼女のそばにいて、彼女の心を慰めます。
 このドラマで、私の一番のお気に入りは、霊汐の姉弟子の青瑤医官を演じていたチャン・ジーシーさんです。沈着冷静で、彼女に惚れたプレイボーイの雲風上神をクールに撥ね付ける役どころですが、その清らかな美しさに惹き付けられました。彼女が登場しない回もあるのですが、少し物足りない気がしたほどです。青瑤医官は、雲風上神のアタックをいつも突っぱねるだけでしたが、彼女が邪悪な者に陥れられて罰せられようとした時、雲風上神が自分でその罪をかぶり、石像に変えられてしまうに及んで、彼女はその愛の深さに感じ入り、石像のそばから離れないようになります。もう一つの愛の物語になっているわけです。
 なお、九宸役は、映画「レッドクリフ」で孫権を演じたチャン・チェンさん、霊汐役はニー・ニーさんです。
 

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