追悼・笑福亭仁鶴さん ラジオの深夜番組で三枝さんと共に絶大な人気・最初に覚えた落語は仁鶴さんの「青菜」・絶妙なやりとりの面白さ

DSCN1248.JPGDSCN1249.JPG 笑福亭仁鶴さんが亡くなられました。謹んでご冥福をお祈り致します。
 笑福亭仁鶴さんと桂三枝さんは、高校生の頃、若者たちの間では関西の深夜のラジオ番組などで絶大な人気があり、彼らの軽妙で面白いトークを聴くのが楽しみでした。私が落語を覚えたのは、仁鶴さんの落語のテープやレコードなどによってでした。最初に覚えて演じたのは「青菜」で、大阪府立茨田高校で落語研究部の顧問をしていた時、部の発表会で生徒を前にして披露したこともあります。仁鶴さんの「金の大黒」も覚えました。両方の演目とも仁鶴さん独特の「くすぐり」の部分もそのまま取り入れて演じましたが、確かに笑いの多い落語でした。他に覚えた落語は、桂米朝さんの「猫の茶碗」、桂枝雀さんの「SR集」(ショート落語の略ですが、シュールなものやブラックユーモア的なものが多く、独特の世界観でした)などで、これらも生徒の前で披露したことがあります。
 仁鶴さんは奥様のことを「たか子姫」と呼んで、笑いを誘っていましたが、4年前に亡くなられています。そのショックも大きかったと思われます。ここ何年か、仁鶴さんの姿がテレビで見られなくなったのも、残念に思っていました。
 仁鶴さんの落語「青菜」ですが、植木屋さんが、仕事の後、旦那にお酒と肴をふるまわれ、旦那の奥さんの応対ぶりに感心し、自分も長屋に戻って、旦那のふるまいの真似をし、自分の女房にも同じことをさせようとする、荒唐無稽な内容ながら、笑いが絶えない演目です。
 たとえば、次のような一節があります。旦那の奥さんのふるまいに感心した植木屋さんが、「懲役が行き届いてて監獄入っとった」と言うと、旦那は「懲役ちゅう人があるかいな、教育や」と正します。植木屋さんはそれに対して、「アア教育ですわ。ソレなんや京の方へ行きはると思てました。うちの嫁はんなんか京行くどころか高槻も行ってしまへんで。いつも十三(じゅうそう)あたりをうろうろしてまんねん」と言います。このあたりのやりとりは、仁鶴さん独自のものだと思いますが、私も「青菜」を演じた時は、そういう言い回しをそのまま使わせてもらいました。懲役→教育→京行く→高槻→十三という、前半は語呂合わせ的な、後半は地名を複数出すことによって、さらなる笑いを生み出しています。
 

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