日本歌人クラブの会誌「風」の「スポーツ・五輪」特集・開催に対する意見・「クラブ歌壇『風』」で特選に選ばれた「巻雲短歌会」会員の歌

img160.jpg日本歌人クラブの会誌「風」の最新号の中で、「スポーツ・五輪」特集が組まれています。15人の歌人がスポーツまたは五輪の歌三首が掲載され、合わせて好きなスポーツ、好きなアスリート、五輪に思うことについても記されています。6月30日時点のものですが、3分の2の人が、コロナ禍の中での開催に反対、もしくは五輪そのものを批判していました。その反対・批判意見の代表的なものを紹介します。
 
 「コロナ禍の東京五輪は命とマネーが天秤にかけられ、IOCも日本政府も後者を選択。失望を禁じ得ない」
 「政治の大義『国民により添う』が、1OCに寄り添うことに。社会の劣化がアベに始まりスガに引き継がれた」
 「腐敗した内情を知っていたので、五輪には招致段階から反対。いまだに大会スポンサーである既成メディアが一番姑息ではないか」
 
 それぞれの意見に納得できるものがあります。15人の中には、観戦を楽しみにしているという人もいましたし、前回の東京五輪の思い出を書いている人もいましたが、少数でした。今は五輪について書きたくないという人もいましたが、その気持ちも理解できます。
 ところで、その会誌の「クラブ歌壇『風』」の中で、自分が共同代表を務めている「巻雲短歌会」の会員の松井豊子さんの歌が、池本一郎氏によって特選に選ばれていますので、これも紹介します。

 来る人の額(ぬか)に体温計かざす未だ話せない商家の幼(おさな)

 池本氏の歌評は次の通りです。
 「コロナ関連歌で最も秀逸。言葉も検温や感染の意味も知らない幼児が、店に来る客に体温計をかざす。大人をマネて玩具みたいに。ユーモラスだが深甚な批評の目がある。手洗い等と違う。どの店も何度もだ。無邪気な動作を通じて重大性を描く」と。
 池本氏はこの作品の優れている点を見事に的確に語ってくださっています。「巻雲短歌会」の歌誌の中で、一度「コロナ禍における短歌」と題して、会員の方々の作品を紹介しながら、コロナが歌にどういう影響を与えているか、どういう傾向の歌が見られるようになったかなどについて、まとめてみたいと思っています。

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