今や高校と予備校は持ちつ持たれつの関係・12年前のセンター試験直前に出した学級通信

 教員になった当時、高校と予備校は一線を画していましたし、交流を持たないようにしていました。それがいつしか、持ちつ持たれつの関係へと変化していきました。受験指導も、かつては高校での実力テストの結果などをもとに行ってきましたが、予備校の全国レベルのデータ収集力には勝てず、生徒のセンター試験の点数などを予備校に送った上で、志望する大学・学部の合格率を出してもらい、それをもとに受験生が受験する大学・学部を最終的に選ぶという方法が確立しました。生徒との面談の際も、予備校からのデータをもとに、進めることが少なくありませんでした。こういう指導方法がいいとは決して思いませんが、そうせざるをえないのが実情でしたし、今も変わらないのではないでしょうか。
 予備校が行う全国模試も、今では高校が会場を提供するのも当たり前になっていますし、そのテスト結果の分析会も、わざわざ予備校の人が高校に来て、データを示しながら、テストの成績の状況を教員に説明するようになっています。わたしが教員だった時、予備校で行われる教員向けの入試問題分析会や小論文入試の勉強会にも何回か出席しましたし、担任の生徒が浪人した時には、通っている予備校を訪ねて激励会も行いました。
 DSCN0441.JPG写真は12年前の1月最初に発行した学級通信です。当時3年の担任をしており、センター試験が目前に迫っていました。「自分を信じ、自分に負けないように」と題して、励ましの言葉を記しました。焦ったり、緊張したりせず、平常心で臨めば、いい結果が出るはずだと。
 センター試験前日の16日にも学級通信を出しました。その号でも、「3年間の集大成がセンター試験」と題して、基礎力重視のセンター試験は、高校できっちりやってきたことができるかを問うもので3年間の集大成であるから、焦らず落ち着いて問題に取り組めば、いい結果が出て、希望進路がかなうはずだと改めて励ましました。むろん、センター試験が大学の序列化を招いたという点やマーク方式で本当の実力がわかるのかといった問題点があることにも触れましたし、昔のように全国共通のテストはやめて大学がそれぞれ個別の試験を行って合否判定すべきだという思いは今も変わっていません。コロナ禍で、国公立2次試験が行われないかもしれないということも言われ、実際、2次試験を行わないという大学も出てきていますが、そういうことに振り回される受験生が気の毒でなりません。


"今や高校と予備校は持ちつ持たれつの関係・12年前のセンター試験直前に出した学級通信" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。