韓国ドラマ探訪273 「憎くても可愛くても」5  見合い話によって急展開する二人の仲

主人公のベコとダンプンの距離はなかなか縮まらず、ドラマの最後まで結ばれないのかと思いきや、敵役のヒョヌの退場と共に、急速に仲が進みドラマの後半で結婚式を挙げるという運びになります。結ばれて終わりというドラマではありがちなラストとは趣きを異にしています。この後、ソンジェととスアの夫婦関係がどうなるか、ソンジェのかつての恋人であったジヨンと、彼女に言い寄るウジンとの関係がどうなるかということに、ドラマの興味が移ります。その過程でソンジェの権謀術数ぶりが明らかになり、会社を牛耳るという劇的な展開が用意されています。
 チーム長のダンプンと契約社員のベコたちは新たな黒豆粥の食品開発を手がけ、お互いに知恵を出し合って成功させます。2人だけでなく、5人のチームワークの勝利であり、みんなで協力し合って一つのものを作り上げるというのは、どこの企業でも組織でも同じであり、その関係がうまくいかないと、業績や目標の達成にも響きます。
 もっとも、最初の食品開発は、企画本部長のソンジェの採算が採れないという判断の下、却下されますし、二度目の商品開発も阻止されかけますが、ベコの義理の父親であるマンス社長の承認も得て、売り出して大成功します。若者たちに試食をさせて、いい感触を得たこともヒットにつながりました。
 こういう食品開発をしていくうちに、ダンプンもベコの誠実さや人間性が分かり、彼への思いに気づいていくことになります。2人の距離を縮めるために、このドラマでも2人を同じ場所に閉じ込めて一晩を過ごすという定番の方法を採っています。ダンプンが夜のスキーで怪我をして、彼女を探しに行ったベコと近くにあった小屋に避難し、暖を取るということで、一層2人の仲は深くなります。
 もっとも、ダンプンも若くしてチーム長をこなすキャリア・ウーマンですから、ベコと親しくなっても、携帯電話の名前登録でもベコを「しもべ」にしたままですし、気の強さも変わらず、彼に対してなかなか素直な気持ちにはなれませんでした。しかし、そういうダンプンが一挙に気持ちが変わりベコへの思いを告げたのは、ベコに持ち上がった見合い話でした。見合いを勧めたのは、ベコの義理の祖母(マンスの母)でしたが、彼女はベコを結婚させてこの家から追い出す魂胆でしたから、感心した話ではありません。
 ベコも乗り気ではなかったものの、見合いに出かけるつもりでした。しかし、そのことを知ったダンプンが、実力行使に出て、車でベコを追い、ベコの乗ったバスを強引に止めさせます。実際、そこまでする人間はいないでしょうが、ドラマとしては印象的な場面です。劇的に2人が恋人同士に変わった瞬間であり、ベコは見合いをすっぽかして2人でデートして愛を確かめます。
 もっとも、さすがダンプンだけあって不安定な地位にあるベコを励まして、勉学をさせ、正社員のテストを受けさせようとします。ベコも頑張りますが、テスト前日に、2人が仲良く一緒にいるところをダンプンの兄のソンジェに見つかり、ソンジェは2人の仲は認めないと言うのみならず、ベコを一方的に殴ってしまいます。ソンジェにそこまでする権利はないと腹立ちを覚えますが、ソンジェはベコと対立し、ベコの行方を阻む役割を与えられていますし、それはこの後も変わりません。

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