大河ドラマ探訪270「軍師官兵衛」70 石田三成の実像1295 官兵衛・利休と三成の対立を無理に演出
写真は耳塚を9月26日に撮ったものです。朝鮮侵略の際、朝鮮の人々の耳や鼻を切り取って日本に持ち帰り、ここに埋葬しました。そばの説明文は日本語だけでなく、ハングル文字でも記されており、実際、韓国からの参拝者の姿もよく見かけます。
前にも触れたように、大河ドラマ「軍師官兵衛」では、三成は秀吉の意向そのままに、侵略戦争賛成という立場を取っていました。大河ドラマでそれが描かれていたのは、第38回「追い込まれる軍師」の中、天正16年7月の佐々成政の切腹の翌日のことで、利休の茶会での席においてでした。秀吉が清正と行長を先鋒として明へ侵攻することを官兵衛に告げ、「信長様がなしえなかった夢をこの秀吉がなしとげるんじゃ」と言うと、官兵衛は「天下泰平は間近でございますが、長い戦乱で民は疲弊しております。なにとぞしかと民の姿を見ていただきとうございます」と秀吉に諌言していました。すると、三成は「天下を治めて明を攻めるのは、殿下の悲願でございます」と言うと、官兵衛は「控えよ、三成殿、今わしは殿下に申し上げておる。口をはさむな」と制止してにらみつけ、秀吉に平伏して「なにとぞお考え直しください」と言いますが、秀吉は「これ以上申すな」と聞く耳を持ちません。その時、利休が「耳に痛いことを言う方がいてくるうちが花でございます」と官兵衛を弁護すると、秀吉は今度は利休に怒り、出された黒茶碗を「わしは嫌いじゃ」と答え、茶碗を壊しそうな雰囲気でした。
この場面のうち秀吉が黒茶碗を嫌いだったということに関しては、「宗湛日記」に記載があることが、白川亨氏の「真説石田三成の生涯」(新人物往来社)に記されています。秀吉と利休の関係は、第40回「小田原の落日」ではもっと悪くなっており、利休の花入れを投げ捨て、利休切腹事件に発展することが示唆されていました。
大河ドラマでは、利休は官兵衛の味方だという描き方をされており、反対に三成に対しては批判的で、第40回「小田原の落日」でも、利休は官兵衛に対して、近頃は三成のせいで殿下のもとに人々の声がとどかないため、殿下のそばから三成を遠ざけ、その上で殿下をいさめなければならないと述べていました。こういう言い方からすれば、三成がこの後巻き返し、利休を切腹に追い込むというドラマでの筋書きが見えてきます。
こういう一連のドラマでの描き方は、三成が秀吉のイエスマンで、虎ならぬ秀吉の威を借る狐的な存在であるという姦臣的な見方、朝鮮出兵推進者、利休切腹を画策した人物であるという従来からの偏見に満ちた捉え方に基づいています。
前にも触れたように、大河ドラマ「軍師官兵衛」では、三成は秀吉の意向そのままに、侵略戦争賛成という立場を取っていました。大河ドラマでそれが描かれていたのは、第38回「追い込まれる軍師」の中、天正16年7月の佐々成政の切腹の翌日のことで、利休の茶会での席においてでした。秀吉が清正と行長を先鋒として明へ侵攻することを官兵衛に告げ、「信長様がなしえなかった夢をこの秀吉がなしとげるんじゃ」と言うと、官兵衛は「天下泰平は間近でございますが、長い戦乱で民は疲弊しております。なにとぞしかと民の姿を見ていただきとうございます」と秀吉に諌言していました。すると、三成は「天下を治めて明を攻めるのは、殿下の悲願でございます」と言うと、官兵衛は「控えよ、三成殿、今わしは殿下に申し上げておる。口をはさむな」と制止してにらみつけ、秀吉に平伏して「なにとぞお考え直しください」と言いますが、秀吉は「これ以上申すな」と聞く耳を持ちません。その時、利休が「耳に痛いことを言う方がいてくるうちが花でございます」と官兵衛を弁護すると、秀吉は今度は利休に怒り、出された黒茶碗を「わしは嫌いじゃ」と答え、茶碗を壊しそうな雰囲気でした。
この場面のうち秀吉が黒茶碗を嫌いだったということに関しては、「宗湛日記」に記載があることが、白川亨氏の「真説石田三成の生涯」(新人物往来社)に記されています。秀吉と利休の関係は、第40回「小田原の落日」ではもっと悪くなっており、利休の花入れを投げ捨て、利休切腹事件に発展することが示唆されていました。
大河ドラマでは、利休は官兵衛の味方だという描き方をされており、反対に三成に対しては批判的で、第40回「小田原の落日」でも、利休は官兵衛に対して、近頃は三成のせいで殿下のもとに人々の声がとどかないため、殿下のそばから三成を遠ざけ、その上で殿下をいさめなければならないと述べていました。こういう言い方からすれば、三成がこの後巻き返し、利休を切腹に追い込むというドラマでの筋書きが見えてきます。
こういう一連のドラマでの描き方は、三成が秀吉のイエスマンで、虎ならぬ秀吉の威を借る狐的な存在であるという姦臣的な見方、朝鮮出兵推進者、利休切腹を画策した人物であるという従来からの偏見に満ちた捉え方に基づいています。
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