京都探訪285 「禅ー心をかたちにー」展2 NHKスぺシャル「若冲 天才絵師の謎に迫る」・臨済義玄像
写真は京都国立博物館の平成知新館で開かれている「禅ー心をかたちにー」展の掲示オブジェを4月15日に撮ったものです。2日付の拙ブログ記事に貼付した写真のオブジェの裏側に当たります。描かれているのは、伊藤若冲の「竹図」です。鹿苑寺の大書院の障壁画の一部であり、展覧会の最後のコーナー「禅文化の広がり」の中で展示されていました。
若冲の絵は、日本画では今もっとも気に入っており、細密で極彩色の世界に圧倒されますが、この「竹図」は水墨画であり、全く違った趣きがあります。若冲の絵を実際に見たのは、数年前のことで、相国寺の承天閣美術館においてでした。
若冲の絵が当時としてはいかに斬新で、細部にこだわっていたか、その秘密が、4月に放送されたNHKスぺシャル「若冲 天才絵師の謎に迫る」で解き明かされていました。棒読み的なナレーションには辟易しました(そう感じた人が少なくないことは、ネットの書き込みで知りましたが、当然の反応だと思います。声優やアナウンサーではなく俳優の抑揚のないナレーションをうっとうしく感じることはよくあります)が、内容的にはよく分析され、ためになりました。絵の具を四層重ねたり、裏に違う色彩を塗り一枚一枚微妙に異なるたくさんの紅葉を描き分けたりしたこと、光の陰陽を描いたこと、日本で使われたことのない顔料を使ったこと、下書きも修正せず完璧に描いていること、千年後に自分の絵は理解されると話していたことなど。
この番組で、若冲の絵の奥行きの深さ、底知れなさを改めて思い知らされました。
さて、「禅」展では、さまざまな達磨像や達磨図が展示されており、それぞれに姿も表情も異なっており、そのバリエーションを楽しめました。達磨は禅宗の初祖であり、その系譜について「禅」展のパンフレットに次のように記されています。
「達磨は6世紀の初め頃にインドから中国に渡来し、その教えは慧可【えか】(二祖)を経て、慧能【えのう】(六祖)へと伝えられました。慧能の法系からは数多くの高僧が現れ、臨済義玄は今日の臨済宗十四派および黄檗宗につながる宗祖となりました」と。
「禅宗の成立」のコーナーに、慧可像(静岡・方広寺)は後期の展示で見られませんでしたが、六祖戴竹図(東京国立博物館)は展示されており、臨済義玄像は四点ありましたし、そのうち京都の大徳寺真珠庵所蔵のものには、一休宗純の賛がありました。この像は、眼光鋭く、怖い表情をしてにらんでいる姿に描かれ、インパクトがあります。
今年は臨済義玄の没後1150年、日本における臨済宗中興の祖である白隠慧鶴(はくいんえかく)の没後250年に当たるところから、今回の展覧会が開催されています。
若冲の絵は、日本画では今もっとも気に入っており、細密で極彩色の世界に圧倒されますが、この「竹図」は水墨画であり、全く違った趣きがあります。若冲の絵を実際に見たのは、数年前のことで、相国寺の承天閣美術館においてでした。
若冲の絵が当時としてはいかに斬新で、細部にこだわっていたか、その秘密が、4月に放送されたNHKスぺシャル「若冲 天才絵師の謎に迫る」で解き明かされていました。棒読み的なナレーションには辟易しました(そう感じた人が少なくないことは、ネットの書き込みで知りましたが、当然の反応だと思います。声優やアナウンサーではなく俳優の抑揚のないナレーションをうっとうしく感じることはよくあります)が、内容的にはよく分析され、ためになりました。絵の具を四層重ねたり、裏に違う色彩を塗り一枚一枚微妙に異なるたくさんの紅葉を描き分けたりしたこと、光の陰陽を描いたこと、日本で使われたことのない顔料を使ったこと、下書きも修正せず完璧に描いていること、千年後に自分の絵は理解されると話していたことなど。
この番組で、若冲の絵の奥行きの深さ、底知れなさを改めて思い知らされました。
さて、「禅」展では、さまざまな達磨像や達磨図が展示されており、それぞれに姿も表情も異なっており、そのバリエーションを楽しめました。達磨は禅宗の初祖であり、その系譜について「禅」展のパンフレットに次のように記されています。
「達磨は6世紀の初め頃にインドから中国に渡来し、その教えは慧可【えか】(二祖)を経て、慧能【えのう】(六祖)へと伝えられました。慧能の法系からは数多くの高僧が現れ、臨済義玄は今日の臨済宗十四派および黄檗宗につながる宗祖となりました」と。
「禅宗の成立」のコーナーに、慧可像(静岡・方広寺)は後期の展示で見られませんでしたが、六祖戴竹図(東京国立博物館)は展示されており、臨済義玄像は四点ありましたし、そのうち京都の大徳寺真珠庵所蔵のものには、一休宗純の賛がありました。この像は、眼光鋭く、怖い表情をしてにらんでいる姿に描かれ、インパクトがあります。
今年は臨済義玄の没後1150年、日本における臨済宗中興の祖である白隠慧鶴(はくいんえかく)の没後250年に当たるところから、今回の展覧会が開催されています。
"京都探訪285 「禅ー心をかたちにー」展2 NHKスぺシャル「若冲 天才絵師の謎に迫る」・臨済義玄像" へのコメントを書く