唐突だった住吉高校の国際教養科設置・巻き起こった反対運動も実を結ばず・国際理解という専門科目を担当・民話から国民性を探る

 普通科だけだった大阪府立住吉高校に国際教養科が併設されたのは、平成2年のことですが、教員にそのことが知らされたのは前年の9月でした。全く寝耳に水の話で、校内で反対運動が起こりましたし、準備が整いそうになく少なくとももう1年延ばしてほしいと府教委や府会議員に陳情に行きました。しかし、そういう反対運動も空しく、そのまま強行されてしまいました。
 半年ではきちんとした議論も尽くせるはずもなく、3年間のカリキュラムも不十分な状態で、入学してくる生徒にも気の毒なことでした。専門科目も新しく設ける必要があり、教員もいろいろ知恵を出し合って内容を充実させ、生徒たちには極力迷惑がかからず、学んだ成果が上がるように努めました。結果的には、生徒たちは国際教養科で学んだことに意義を感じてくれたようです。しかし、今でも性急な設置であったという思いは消えません。
 住吉高校に国際教養科設置の前に府教委から新校長が赴任したのが布石だったと思っています。国際教養科設置を見越して、校長として派遣されたのでしょう。それが証拠に、校長は設置に反対しませんでしたし、終始府教委寄りの答弁でした。国際教養科での実績が認められたのでしょう、校長は定年後、国際関係の、ある大学の教授となりました。
 もっとも、国際教養科では自分もいろいろ勉強になりました。国際理解という新科目を担当した時は、教科書もないため、自由に授業ができました。学期ごとに、英語科、社会科、国語科がそれぞれ分担して担当し、私は世界のジョークや民話から、その国の国民性を探るという試みをしました。最後は、グループに分けて、民話の内容を演劇や紙芝居で紹介し、その国の国民性を考察してそれを発表してもらうということもしました。
 また国際理解の課外授業として、万博公園内の民族学博物館を見学して、オーストラリアの原住民のアボリジニのことも学ぶこともしました。
IMGP9691.JPGIMGP9693.JPG 写真は五年前に撮ったものです。
 ちなみに、住吉高校は平成17年に国際科学高校として新しく生まれ変わり、普通科も国際教養科も廃止され、総合科学科と国際文化科が併設された高校になりました。

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