音楽探訪47 2005年に放送された中島みゆきさんのトーク・他の歌手への曲提供・槇原敬之さんの「ファイト」・「地上の星」が作られた経緯

 2005年にNHKーFMで放送された、中島みゆきさんをゲストに迎えた「サウンド・ミュージック」の録音を聴き直しましたが、いろいろな歌手に提供した曲と、自分が歌う曲の違いについて問われた時、歌うのが難しい曲は他の歌手に歌ってもらい、やさしいものを自分で歌うと答えていました。むろん、これは半分冗談だと思いますが、桜田淳子さんに曲を提供した「追いかけてヨコハマ」は、息を吸う箇所をもうけなかったのに後で気づいたものの、桜田さんは根性で見事に歌い切ったと説明していました。
 昔から中島さんの歌の暗さと、しゃべる時の明るさ、軽快さとのギャップが面白いのですが、人間にはいろいろな面があることを教えてくれます。この番組でも、明るさ、軽快さを前面に出していましたが、それでいて話す内容には深いものがあり、歌について常に真摯な姿勢で全力で取り組んでいることがよくわかります。
 コロナ禍で、彼女の「ファィト」という曲に励まされる人が多いということですが、この番組では、槇原敬之さんがカバーして歌う「ファィト」が流されていました。むろん、中島さんの歌は心に深く響くのですが、槇原さんが歌うと、また違った味わいが生まれます。この曲は、「あたし中卒やからね仕事をもらわれへんのや」という大阪弁の歌詞で始まりますが、槇原さんは大阪生まれなので、この部分を実に自然に歌っています。
 「ファィト」は中島さんの「予感」という題のアルバムに収録されています。
 また番組で「プロジェクトX」の主題歌になった「地上の星」についてもいろいろと語られていました。苦労の末さまざまなプロジェクトを成功させてきた、今まであまり名を知られていなかった人々に光を当てる歌を作って欲しいと、NHKから依頼を受けた時、自分が光を当てるような立場にはなく、どうしたらいいか最初は悩んだと言います。それが、自分が光を当てるのではなく、光り輝いているのは彼ら自身であり、輝く星であると気づいた時、曲ができたそうです。
 その時、静かな曲とリズム感のある曲とを作り、どちちでも気に入った方を使ってほしいと言ったところ、NHKは両方使い、「地上の星」は主題歌に、「ヘッドライト・テールライト」はエンディング曲になったということです。またこの番組を見た中島さんは製作者側が音楽のことをよくわかっていると評価していました。よく番組で、語りの場面に音楽が流れ、音楽が語りを邪魔していることがよくあるものの、「プロジェクトX」にはそれがなかったと。こういう指摘は、今の番組でも言えることで、音楽が邪魔だと感じることがしばしばあります。
 

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