大阪府立住吉高校国際教養科の専門科目「国際理解」を担当 童話・民話から国民性を探る、「人魚姫」と「リトル・マーメイド」の相違、国民性を表すジョーク

  大阪府立住吉高校の国際教養科の専門科目で「国際理解」を担当しましたが、これも貴重な経験になりました。国語、社会、英語科の教員が一学期ずつ担当しましたが、教科書もなく、どういう授業をするのかは担当者に任されました。私は各国の文化に対する理解を深めるために、童話や民話に着目し、それぞれどういう特徴や国民性がうかがえるのか、考察しました。
 その一つとして、アンデルセンの「人魚姫」とディズニーの「リトル・マーメイド」とを取り上げ、登場人物・内容・全体的な印象・国民性(北欧とアメリカ)などについて、その違いをまず生徒に考えて書いてもらい、それをまとめたプリントを配りました。「人魚姫」には、善と悪との区別がないこと、犠牲的精神や童話の暗さは北欧の厳しい自然と関連があるのではないかということ、それに対して「リトル・マーメイド」は、善と悪が対決し、最後は善が勝つこと、アメリカ的な明るさが表れエンタ-テイメントに徹していることなどを押さえました。
 最後には生徒をグループ分けして、世界の童話を自由に選び、その童話の内容とそこから読み取れる国民性や特徴などをみんなの前で発表してもらいました。発表の形は問いませんでしたから、劇にしたり、紙芝居形式にしたりして、グループごとにいろいろ工夫していました。
 最初の授業では、まず導入として、スプーンを教室に持って行き、スープを飲む時のスプーンの使い方をしてもらいました。多くの生徒はスプーンを横にして飲む真似をしていました。しかし、欧米人はスプーンの先端を口に持って行くのが普通だということを述べました。もっとも、この授業をしたのは30年程前のことですから、今の日本人のスープの飲み方は欧米式に変わっているかもしれませんが。
 次に国民性を示す冗談(ジョーク)をクイズ方式で取り上げました。むろん、これはあくまで冗談で、一面的な見方だということをことわった上でのことですが。冗談を半分聞いて笑う( )人、最後まで聞いて笑う( )人、一晩哲学的に考えてから次の朝笑う( )人、にこにこ笑うけれど何もわかっていない( )人、笑わず「そんな冗談はもう古い。第一、君たちしゃべり方がうまくないよ」と言う( )人。答えは、フランス人、イギリス人、ドイツ人、日本人、アメリカ人です。
 もう一つは「人が乗りすぎた救命ボート」というジョークで、どう言ったら海に飛び込んでくれるかというものです(内容は省略します)。これには、「沈没船から飛び込む」というバリエーションもあります。もっとも、これらのジョークは、民族差別につながりかねず、今、授業で扱えば問題になるかもしれませんが。
 さらに、英訳不可能な日本語として「間が悪い」「バツが悪い」「かっこうが付かない」などの言葉があることを述べた文章を紹介し、そういう日本語の表現には、日本人独特の生活習慣や考え方・心理が反映されていると説明しました。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント