テーマ:美術探訪

奈良探訪 美術探訪 松柏美術館「上村松園・松篁・淳之展」2・松園の「花がたみ」・松篁、淳之の鳥小屋・旧佐伯邸

 松柏美術館に展示されていた、上村松園の「花がたみ」は、一番インパクトがありました。謡曲「花がたみ」に基づいた日本画で、継体天皇を愛するあまり精神を病んでしまった照日の前の姿を描いていますが、虚ろな目の表情がなんとも鬼気迫っていました。松園はこの絵を描くために、精神病院に泊まり込み患者の様子を観察しましたから、この絵に対する気迫や執念み…
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奈良探訪 美術探訪 松柏美術館「上村松園・松篁・淳之展」1・松園の「楊貴妃」 古典文学探訪 白居易の詩「長恨歌」 

 夫婦で奈良・学園前にある松柏美術館に初めて行きました。大淵池に面したところに建っているこぢんまりとした瀟洒な美術館で、現在「上村松園・松篁・淳之展 魂の継承~受け継がれる魂~」が開催中です。上村家三代の作品が展示されており、それぞれ描く対象も画風も違っていますが、その姿勢や作家精神、底流にあるものなどは共通しているように感じました。「…
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京都探訪304 「円山応挙から近代京都画壇へ」展 応挙の襖絵・呉春から始まる四条派

京都国立近代美術館で開催中の「円山応挙から近代京都画壇へ」展を夫婦で見に行ってきました。会場はたいそう賑わっていました。応挙から始まる円山派、呉春から始まる四条派の画風は、京都近代画壇に受け継がれ、竹内栖鳳、上村松園などを生みましたが、それらの数々の画家の作品が多数展示されていました。とりわけ目を引いたのは、兵庫県美方郡香美町香住の大乗…
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三成の実像1596 美術探訪12 「海北友松展」14「月下渓流図屏風」 三成らへの思い

 「海北友松展」の「第十章 豊かな詩情ー友松画の到達点ー」に展示されていたのは、60年ぶりに里帰りしたアメリカのネルソン・アトキンズ美術館が所蔵している「月下渓流図屏風」でした。確かに、深みのある風趣に富む作品であり、友松がたどり着いた世界を感じることができました。  この絵について、図録には次のように要領よく記されています。  「…
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美術探訪11 石田三成の実像1943 「海北友松展」13 最晩年期の押絵 三成に縁ある僧の賛

 「海北友松展」の「第九章 墨技を楽しむー最晩年期の押絵制作ー」には、押絵のうち賛が施されたものが展示されていましたが、押絵とは図録には「屏風の一扇ごとに絵を押す(貼る)ところから、このように呼ばれるもの」と記されています。  その中でも興味を惹かれたのは、「人物・花鳥図押絵貼屏風」で、十二図のうち半分が大徳寺の僧が賛を施しています。…
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美術探訪10 「海北友松展」12 画龍の名手・朴大根書状 龍図が朝鮮側に

 「海北友松展」の「画龍の名手・友松ー海を渡った名声ー」では、北野天満宮・霊洞院・勧修寺などの「雲龍図」が展示されていましたが、それぞれ微妙に違いがあるものの、いずれもすさまじい気迫に満ちています。  また海北家に伝わる、慶長13年2月に記された「朴大根(パクテグン)書状(写)も展示されていましたが、図録には「『海北友松夫妻像』に付随…
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美術探訪9 「海北友松展」11 「妙心寺の金碧屏風」 寒山拾得・三酸図、画料請取状

 「海北友松展」の 「第七章 横溢する個性ー妙心寺の金碧屏風ー」には、「寒山拾得(かんざんじっとく)・三酸(さんさん)図」が展示されていましたが、寒山と拾得の表情がなんとも云えず、印象的でした。二人とも笑っているのですが、赤い口が少し開き、なんとも不気味な感じがしました。「寒山拾得」は、漢文でも出て来ますし、いろいろと画家が絵を描き、森…
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美術探訪8 「海北友松展」10 「八条宮智仁親王との出会い」 金碧屏風

 「海北友松展」の「第六章 八条宮智仁親王との出会いー大和絵金碧屏風を描くー」の会場に入ると、それまでの水墨画中心のモノトーンがちの世界とは、全く違った金色がまぶしいほどの華麗な世界が広がっていました。  展示されていた「浜松図屏風」と「網干(あぼし)図屏風」は、八条宮の依頼によって制作されたものですが、友松と八条宮との出会いについて…
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美術探訪7 「海北友松展」9 「変わりゆく画風」2 講演会の解説

 「海北友松展」の「第五章 友松人気の高まりー変わりゆく画風ー」には、慶長4年以降、最晩年期までの水墨画が展示されていましたが、八条宮智仁(としひと)親王、亀井玆矩(これのり)、近衛信尹(のぶただ)の求めに応じて描かれた作品も展示されていました(亀井氏に贈った「飲中八仙図屏風」については前述しました)。 近衛信尹は、「瀟湘…
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美術探訪6 「海北友松展」8 「建仁寺大方丈障壁画」3「変わりゆく画風」1 友を失った影響

 「海北友松展」は昨日で終わりましたが、しばらくその報告は続けます。「第四章 友松の晴れ舞台ー建仁寺大方丈障壁画」には、[竹林七賢図」が展示されていました。  「竹林七賢図」とは、「中国・三国時代の末期、竹林に入って清談に耽った七人の賢者たちの姿があらわされている」と図録には解説されています。竹林の七賢については、高校の世界史でも漢文…
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美術探訪5 「海北友松展」7 「建仁寺大方丈障壁画」2 「雲龍図」 講演会の解説

 写真は「海北友松」展の図録の表紙を撮ったものです。描かれているのは、建仁寺大方丈の「雲龍図」(二頭のうちの一頭)です。間近で見ると、一層重々しい存在感があり、神聖さも感じられます。 「雲龍図」について、嵯峨美大で開かれた講演会「海北友松の絵画を解析する」の中で、友松に限らず絵師は、中国の「本草綱目」の記載に従って、龍の部分、パー…
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石田三成の実像1921 美術探訪4 「海北友松展」6 「建仁寺大方丈障壁画」1 恵瓊の功績

「海北友松展」の「第四章 友松の晴れ舞台ー建仁寺大方丈障壁画」には、建仁寺大方丈に描かれた「雲龍図」「花鳥図」「竹林七賢図」などが展示されていました。  方丈の復興の経緯については、図録に次のように記されています。  「天文21年(1552)建仁寺の方丈は兵火によって灰燼に帰したが、それが再興されたのは慶長4年(1599)のことで…
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美術探訪3 「海北友松」展5 「飛躍の第一歩ー建仁寺の塔頭に描くー」 60歳過ぎて頭角

 「海北友松」展の「第三章 飛躍の第一歩ー建仁寺の塔頭に描くー」では、建仁寺の塔頭である大中院、霊洞院、禅居庵に描かれた絵が展示されていましたが、友松と建仁寺との関係について、図録には次のように記されています。  「60歳を過ぎた文禄・慶長の初め頃から、友松は頭角を現わし始める。その活躍の舞台となったのが、祇園にほど近い名刹、建仁寺で…
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石田三成の実像1920 「海北友松」展4 「歴代年譜景勝公」 秀吉が友松の絵を下賜

「海北友松」展の第二章「交流の軌跡」に、「歴代年譜景勝公」が展示されていましたが、図録の解説によれば、「文禄3年(1594)10月28日、景勝が秀吉を聚楽城下の自邸に招待したときの様子を克明に伝えた」ところが示されていました。  図録には、それに続けて次のように記されています。  「10月3日、増田長盛や石田三成を通じて秀吉の御成を…
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石田三成の実像1919 「海北友松」展3「兼如筑紫道中記」2 是斎重鑑は猪苗代兼如

「海北友松」展の「第二章 交流の軌跡ー前半生の謎に迫るー」で展示されていた「兼如筑紫道中記」には、石 三成が海北友松と共に、九州に行ったことが記されていますが、その作者について、図録の解説では、次のように解説されています。  三成の九州下向に「友松が同行したことは、『続々群書類従』所収の紀行文『九州下向記』や『阿保文書』所収の同『…
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石田三成の実像1918 「海北友松」展2 「兼如筑紫道中記」1 政務の一方風雅な旅

  「海北友松」展の「第二章 交流の軌跡ー前半生の謎に迫るー」では、友松の長男である友雪が描いた「海北友松夫妻像」や、友松の出自などを記した、孫である友竹の手になる「海北家由緒記」、友松との交流を語る史料などが展示されていましたが、一番興味が惹かれたのは、「兼如筑紫道中記」です。石田三成が海北友松と共に、九州に行ったことが記されている、…
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美術探訪2 「海北友松」展1・講演会「海北友松の絵画を解析する」2 菊慈童図・柏に猿図

 昨日、国立京都博物館で開催中の「海北友松」展を見に行ってきました。かなりの混雑ぶりで入館するまで20分程待ちましたが、作品や関連史料を時代別、テーマ別に展示することによって、友松の人生や作風の変遷などがわかるように配慮されていました。  先週の土曜日、嵯峨美術大学での講演会「海北友松の絵画を解析する」が行われ、美術史的見地から佐々木…
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美術探訪1 講演会「海北友松の絵画を解析する」1 無限定空間表現・幽遠法

5月6日、嵯峨美術大学での講演会「海北友松の絵画を解析する」を聴きに行ってきました。地下鉄で太秦天神川駅へ出、嵐電に乗り換え、車折神社駅から歩きました。歩いて10分足らずでした。  講演会はユニークなもので、美術史的見地から佐々木正子嵯峨美大教授が、動物学的見地から坂本英房京都市動物園副園長が、友松の絵画を解析するもので、新たな知…
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京都探訪245 美術探訪1 「フェルメール 光の王国展」1 光と完璧な遠近法 「牛乳を注ぐ女」

 写真は「フェルメール 光の王国展」が行われている祇園甲部歌舞練場の八坂倶楽部を昨日撮ったものです。猛暑の中、家人と見に行きました。フェルメールの全作品37点を「リ・クリエイト」したものが展示されていました。「リ・クリエイト」とは、案内プリントによれば、「『フェルメール・センター・デルフト』より提供を受けた画像素材を最新技術によりフェ…
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