テーマ:世界文学探訪

アニメ映画「風立ちぬ」に出てくるヴァレリーの詩 日本文学探訪130 堀辰雄の原作小説で「いざ生きめやも」と訳された…

 アニメ映画「風立ちぬ」は、堀辰雄の小説「風立ちぬ」の話と、飛行機を開発することに情熱を注いだ堀越二郎の話を合体させたものですが、映画では二郎と菜穂子との最初の出会いの場面に、ポール・ヴァレリーの詩の一節が使われています。風が吹いて、二郞の帽子が飛んだのを奈穂子がつかんだ時、菜穂子がフランス語で「風が立つ」と言い、二郎はそれを受けてフラ…
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映画探訪40 ヒッチコックの「ロープ」も「チャップリンの殺人狂時代」もドストエフスキーの「罪と罰」を彷彿とさせる内…

 ヒッチコックの映画「ロープ」を見ましたが、いきなり2人の男が友人をロープで絞め殺すという衝撃的な場面で始まります。その遺体を衣装箱の中に隠して、その上に燭台や料理を置いてパーティーを催すという展開になりますが、主犯の男は、自分は優れているから人を殺す権利があると思い込んでいるという恐ろしい人物として設定されています。この映画を見て、ド…
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世界文学探訪10 ドストエフスキー「罪と罰」 映画「ローレライ」との関連性

 日本映画「ローレライ」で、ドストエフスキーの小説「罪と罰」が出てきました。太平洋戦争末期の潜水艦の活躍を描いたアクションものですが、冒頭の場面で、海軍軍令部作戦課長の浅倉大佐(堤真一)が主人公の絹見少佐(役所広司)に、「罪と罰」の話をするのです。金貸しの老婆を殺した大学生のラスコーリニコフが、罪の意識に苦しむのですが、その時、ラスコー…
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世界文学探訪9 「カラマーゾフの兄弟・続編」

 亀山郁夫氏の「カラマーゾフの兄弟・続編を空想する」ですが、ドストエフスキーが考えていた第二部はこのようなものになるはずだったという大胆なことを述べています。あくまで空想なのですが、説得力がある内容になっています。漱石の「明暗」も未完小説であり、いいところで終わってしまっているため、続きがどうなるか興味が尽きないのですが、かつて水村美苗…
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世界文学探訪8 「カラマーゾフの兄弟」2  えせ宗教者としての大審問官

  写真は初詣に出かけた歩いて十数分の距離にある、御蔵山聖天さんです。無神論者の私でも、神社仏閣にはよくお参りしますから、矛盾した行為ですが、宗教を否定しているわけではなく、その意義も認めていますし、神社仏閣を伝統的な文化遺産として重んじる姿勢は持っています。  さて、「カラマーゾフの兄弟」は大長編小説ですが、大半はわずか3日ほどの出…
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世界文学探訪7 ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」1 父親殺しと神の問題

 光文社新書に入っている亀山郁夫氏の「カラマーゾフの兄弟・続編を空想する」を読みました。ドストエフスキーが考えていた「カラマーゾフの兄弟」の続編はこのようなものであったと推測しているものであり、ドストエフスキーファンの私としては興味深く読みました。  「カラマーゾフの兄弟」は世界文学の最高傑作だと私は評価しています。これは父親殺しの物…
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